@IDX:46200
@OFF:0xe8
@SPK:
@JPN:　………………。
@ENG:

@IDX:46201
@OFF:0x11a
@SPK:
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:46202
@OFF:0x148
@SPK:
@JPN:　……。
@ENG:

@IDX:46203
@OFF:0x1df
@SPK:
@JPN:　一瞬、自分がどこにいるのか分からなくなる。
@ENG:

@IDX:46204
@OFF:0x219
@SPK:
@JPN:　ゆっくりと覚醒してきた意識が現状を把握する。
@ENG:

@IDX:46205
@OFF:0x255
@SPK:
@JPN:　……ここは僕の部屋。
@ENG:

@IDX:46206
@OFF:0x287
@SPK:
@JPN:　そう。あれから僕たちは、夜空が白み出した頃に、　病室をあとにした。
@ENG:

@IDX:46207
@OFF:0x2d9
@SPK:
@JPN:　……あれが後朝の別れと言うものだろうか。
@ENG:

@IDX:46208
@OFF:0x311
@SPK:
@JPN:　どこか気まずくて、それでいて心は温かい。
@ENG:

@IDX:46209
@OFF:0x349
@SPK:
@JPN:　ほんのりと頬を染めた御堂さんは、目を合わせよう　としてくれなかった。
@ENG:

@IDX:46210
@OFF:0x39d
@SPK:
@JPN:　年上の彼女が照れる姿はとても可愛らしく思えた。　
@ENG:

@IDX:46211
@OFF:0x3ef
@SPK:
@JPN:　しばらく床の中で昨夜の余韻に浸った後、軋む身体　に鞭打って、仕事の支度を始める。
@ENG:

@IDX:46212
@OFF:0x45d
@SPK:
@JPN:　昨夜の御堂さんの話。
@ENG:

@IDX:46213
@OFF:0x481
@SPK:
@JPN:　死体洗いの本当の目的……。
@ENG:

@IDX:46214
@OFF:0x4ab
@SPK:
@JPN:　副院長にとって、僕などは都合のいい被験体でしか　なかった。
@ENG:

@IDX:46215
@OFF:0x4f5
@SPK:
@JPN:　厚意を装った便宜。モルモットとしての契約。
@ENG:

@IDX:46216
@OFF:0x52f
@SPK:
@JPN:　僕は彼女の吹く笛に合わせて踊っていただけ。
@ENG:

@IDX:46217
@OFF:0x579
@SPK:
@JPN:　そんな僕のために御堂さんは身を挺してくれた。
@ENG:

@IDX:46218
@OFF:0x5b5
@SPK:
@JPN:　気丈さと脆さを合わせ持つ彼女。
@ENG:

@IDX:46219
@OFF:0x5e3
@SPK:
@JPN:　彼女と僕は互いを求め合った。
@ENG:

@IDX:46220
@OFF:0x60f
@SPK:
@JPN:　あれは愛情というよりも、逃避かもしれない。
@ENG:

@IDX:46221
@OFF:0x649
@SPK:
@JPN:　それでも互いを想い合う気持ちに嘘はなかった。
@ENG:

@IDX:46222
@OFF:0x695
@SPK:
@JPN:　御堂さんを守りたい。
@ENG:

@IDX:46223
@OFF:0x6b9
@SPK:
@JPN:　それだけが僕を仕事へと向かわせる。
@ENG:

@IDX:46224
@OFF:0x6eb
@SPK:
@JPN:　全てが終わったら……彼女は心からの笑顔を見せて　くれるだろうか？
@ENG:

@IDX:46225
@OFF:0x74e
@SPK:
@JPN:　昨夜の御堂さんの話を思い出しながら、黙々と仕事　の支度を始める。
@ENG:

@IDX:46226
@OFF:0x79e
@SPK:
@JPN:　死体洗いの本当の目的……。
@ENG:

@IDX:46227
@OFF:0x7c8
@SPK:
@JPN:　副院長にとって、僕などは都合のいい被験体でしか　なかった。
@ENG:

@IDX:46228
@OFF:0x812
@SPK:
@JPN:　厚意を装った便宜。モルモットとしての契約。
@ENG:

@IDX:46229
@OFF:0x84c
@SPK:
@JPN:　僕は彼女の吹く笛に合わせて踊っていただけ。
@ENG:

@IDX:46230
@OFF:0x894
@SPK:
@JPN:　……踊り続けてやろうではないか。
@ENG:

@IDX:46231
@OFF:0x8c4
@SPK:
@JPN:　笛はいつか必ず途切れる。
@ENG:

@IDX:46232
@OFF:0x8ec
@SPK:
@JPN:　副院長が隙を見せる時……それまでは何も知らない　従順なモルモットを演じ続けてやる。
@ENG:

@IDX:46233
@OFF:0x94e
@SPK:
@JPN:　この狂った実験を中止させるための証拠を掴むまで　は……。
@ENG:

@IDX:46235
@OFF:0xa82
@SPK:［女の声］
@JPN:　あら、おはよう。
@ENG:

@IDX:46239
@OFF:0xb56
@SPK:[\protag]
@JPN:　副院長……。
@ENG:

@IDX:46241
@OFF:0xbb2
@SPK:［千草］
@JPN:　これから仕事？　今日も早いのね。
@ENG:

@IDX:46244
@OFF:0xc0a
@SPK:[\protag]
@JPN:　別に、早くはないですよ。
@ENG:

@IDX:46246
@OFF:0xc67
@SPK:［千草］
@JPN:　そう？　８時からの仕事で、７時にここにいる……随分早いと思うけど？
@ENG:

@IDX:46249
@OFF:0xce1
@SPK:[\protag]
@JPN:　……食事もしますから。
@ENG:

@IDX:46251
@OFF:0xdbd
@SPK:［千草］
@JPN:　ふぅん……随分と素っ気ないのね？　私、あなたに何かしたかしら？
@ENG:

@IDX:46254
@OFF:0xe33
@SPK:[\protag]
@JPN:　素っ気ない……ですか？
@ENG:

@IDX:46256
@OFF:0xf08
@SPK:［千草］
@JPN:　ええ、イライラするくらいね。何を吹き込まれたのかは知らないけど、そういう態度だと後で後悔するわよ！
@ENG:

@IDX:46257
@OFF:0xfac
@SPK:
@JPN:　……行ってしまった……。
@ENG:

@IDX:46258
@OFF:0xfd4
@SPK:
@JPN:　昨夜の話が気になり、副院長の目を見て話すことが　できなかった。
@ENG:

@IDX:46259
@OFF:0x1022
@SPK:
@JPN:　あれでは、素っ気ないと思われるのも無理はない。　
@ENG:

@IDX:46260
@OFF:0x1072
@SPK:
@JPN:　おかげで、怒らせてしまった。
@ENG:

@IDX:46261
@OFF:0x109e
@SPK:
@JPN:　これでは副院長に不審を抱かせてしまう。
@ENG:

@IDX:46262
@OFF:0x10d4
@SPK:
@JPN:　証拠を見つけるまでは、僕が何も気づいていないと　思わせておかなければならない。
@ENG:

@IDX:46263
@OFF:0x1132
@SPK:
@JPN:　副院長と話す時は、もっと気をつけないと……。
@ENG:

@IDX:46265
@OFF:0x125c
@SPK:［千草］
@JPN:　……ふぅ。随分と素っ気ないのね？
@ENG:

@IDX:46268
@OFF:0x12b4
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんなことは……ちょっと疲れが溜まってるだけですよ。
@ENG:

@IDX:46270
@OFF:0x132d
@SPK:［千草］
@JPN:　ふぅん……そうなの？　昨日の私の言葉を信じていないのかと思ったわ。御堂さんからは、話を聞いたの？
@ENG:

@IDX:46273
@OFF:0x13c5
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ……。
@ENG:

@IDX:46275
@OFF:0x1414
@SPK:［千草］
@JPN:　彼女、なんて？
@ENG:

@IDX:46278
@OFF:0x145a
@SPK:[\protag]
@JPN:　何も……教えてくれませんでした。
@ENG:

@IDX:46280
@OFF:0x1539
@SPK:［千草］
@JPN:　当たり前よ……あなたを追い出そうとしたなんて、口が裂けても言えるはずがないわ。
@ENG:

@IDX:46283
@OFF:0x15bf
@SPK:[\protag]
@JPN:　そう……ですね。
@ENG:

@IDX:46284
@OFF:0x1603
@SPK:
@JPN:　……本当は、全部聞いた。
@ENG:

@IDX:46285
@OFF:0x162b
@SPK:
@JPN:　仕事のことも、実験のことも……。
@ENG:

@IDX:46286
@OFF:0x165b
@SPK:
@JPN:　そして、なぜ御堂さんが僕を病院から追い出そうと　したのかも……。
@ENG:

@IDX:46287
@OFF:0x16c8
@SPK:
@JPN:　だが、それが全てだとは思えない。
@ENG:

@IDX:46288
@OFF:0x16f8
@SPK:
@JPN:　まだ何かある……そんな気がしてならない。
@ENG:

@IDX:46289
@OFF:0x1730
@SPK:
@JPN:　それが何なのか、今はまだ分からないが……。
@ENG:

@IDX:46290
@OFF:0x178a
@SPK:
@JPN:　それだけに、聞いた内容を副院長に教えるわけには　いかない。
@ENG:

@IDX:46291
@OFF:0x17d4
@SPK:
@JPN:　そんなことをすれば、昨夜御堂さんに何もするなと　言った意味がなくなってしまう。
@ENG:

@IDX:46292
@OFF:0x1832
@SPK:
@JPN:　副院長との会話は、慎重に続けないと……。
@ENG:

@IDX:46294
@OFF:0x1927
@SPK:［千草］
@JPN:　でも、変わってないわね……。
@ENG:

@IDX:46297
@OFF:0x197b
@SPK:[\protag]
@JPN:　どういう意味ですか？
@ENG:

@IDX:46299
@OFF:0x19d4
@SPK:［千草］
@JPN:　あの子の態度よ。あの子、自分に都合の悪いことを聞かれるとすぐ黙っちゃうの……黙ってさえいれば許されるとでも思ってるのかしら？
@ENG:

@IDX:46302
@OFF:0x1a88
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:46304
@OFF:0x1b51
@SPK:［千草］
@JPN:　どうかした？
@ENG:

@IDX:46307
@OFF:0x1b95
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　あ、いいえ……なんでもありません。
@ENG:

@IDX:46309
@OFF:0x1c78
@SPK:［千草］
@JPN:　そう？　ならいいんだけど……。
@ENG:

@IDX:46310
@OFF:0x1cc8
@SPK:
@JPN:　……どういう意味だ？
@ENG:

@IDX:46311
@OFF:0x1cec
@SPK:
@JPN:　副院長の口振りは、まるで御堂さんのことを昔から　知っているようだった。
@ENG:

@IDX:46312
@OFF:0x1d42
@SPK:
@JPN:　そう言えば、御堂さんは副院長のことを『恩人』と　言っていた。
@ENG:

@IDX:46313
@OFF:0x1d8e
@SPK:
@JPN:　やっぱりただの看護婦と医者ではないのか？
@ENG:

@IDX:46315
@OFF:0x1e7f
@SPK:［千草］
@JPN:　大丈夫？　随分元気がないけど……。
@ENG:

@IDX:46318
@OFF:0x1ed9
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ。さっきも言いましたけど、少し疲れてて……仕事もあるので、これで失礼します。
@ENG:

@IDX:46320
@OFF:0x1fe4
@SPK:［千草］
@JPN:　分かったわ。お大事にね。
@ENG:

@IDX:46322
@OFF:0x2116
@SPK:［千草］
@JPN:　ウフフ……随分早いご出勤ね？
@ENG:

@IDX:46325
@OFF:0x216a
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか？　それほど早いとは思いませんけど……。
@ENG:

@IDX:46327
@OFF:0x2257
@SPK:［千草］
@JPN:　そう？　８時からの仕事で、７時にここにいる……充分早いと思うけど？
@ENG:

@IDX:46330
@OFF:0x22d1
@SPK:[\protag]
@JPN:　……食事もしますから。
@ENG:

@IDX:46332
@OFF:0x232c
@SPK:［千草］
@JPN:　あら、朝ご飯？　なんなら私と一緒にどう？
@ENG:

@IDX:46335
@OFF:0x238c
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いえ。せっかくですけど……仕事の前で、そんなゆっくりできるわけではありませんから……。
@ENG:

@IDX:46337
@OFF:0x24a1
@SPK:［千草］
@JPN:　まだ１時間もあるわよ？　別にフルコースを食べようってわけじゃないんだし……。
@ENG:

@IDX:46340
@OFF:0x2525
@SPK:[\protag]
@JPN:　お誘いは嬉しいんですが……。
@ENG:

@IDX:46342
@OFF:0x25fc
@SPK:［千草］
@JPN:　フフフ……遠慮することないのに。まあ、いいわ。あの仕事の前に楽しく食事っていうのも不謹慎かもしれないわね。
@ENG:

@IDX:46345
@OFF:0x269e
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、まあ……。
@ENG:

@IDX:46347
@OFF:0x26f3
@SPK:［千草］
@JPN:　ウフフ……あなたのそういう生真面目なところ、嫌いじゃないわよ？
@ENG:

@IDX:46350
@OFF:0x2769
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ……。
@ENG:

@IDX:46352
@OFF:0x282e
@SPK:［千草］
@JPN:　じゃあ、私は失礼するわ。お仕事頑張ってちょうだいね。
@ENG:

@IDX:46353
@OFF:0x28a4
@SPK:
@JPN:　足取り軽く自室へと戻っていく副院長の後ろ姿を、　しばし呆然と見ていた。
@ENG:

@IDX:46354
@OFF:0x28fa
@SPK:
@JPN:　真相を知ってしまった僕にとっては、妙に上機嫌な　副院長の態度が、不気味に思えてならない。
@ENG:

@IDX:46355
@OFF:0x2972
@SPK:
@JPN:　……何かあったのだろうか？
@ENG:

@IDX:46356
@OFF:0x299c
@SPK:
@JPN:　副院長にとって嬉しいことがあったとしたら、僕と　御堂さんにしてみれば、それは喜ばしくない状況に　他ならない。
@ENG:

@IDX:46357
@OFF:0x2a18
@SPK:
@JPN:　言い知れぬ不安を覚えた。
@ENG:

@IDX:46358
@OFF:0x2a50
@SPK:
@JPN:　……まあ、それがどんなことだろうと、僕が注意を　怠らずにいれば大丈夫だろう。
@ENG:

@IDX:46359
@OFF:0x2aac
@SPK:
@JPN:　今は、仕事に備えて食事を摂ることにしよう。
@ENG:

@IDX:46360
@OFF:0x2ae6
@SPK:
@JPN:　いざという時のために体力を蓄えておく方がいい。　
@ENG:

@IDX:46363
@OFF:0x2c13
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚か？　入っていいよ。
@ENG:

@IDX:46365
@OFF:0x2d13
@SPK:［真魚］
@JPN:　おっはよー！
@ENG:

@IDX:46368
@OFF:0x2d57
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、おはよう。
@ENG:

@IDX:46370
@OFF:0x2e22
@SPK:［真魚］
@JPN:　どうしたの？　朝っぱらから暗いなぁ……シャキッとしなきゃダメだよぉ？
@ENG:

@IDX:46373
@OFF:0x2e9e
@SPK:[\protag]
@JPN:　……そうだな。
@ENG:

@IDX:46375
@OFF:0x2f67
@SPK:［真魚］
@JPN:　うわ……暗すぎるっ！　ほら、ニコッてして！
@ENG:

@IDX:46378
@OFF:0x2fc9
@SPK:[\protag]
@JPN:　こ、こうか？
@ENG:

@IDX:46380
@OFF:0x301a
@SPK:［真魚］
@JPN:　ダメダメ！　それじゃ嫌いな野菜を食べさせられた子供だよ。
@ENG:

@IDX:46383
@OFF:0x308a
@SPK:[\protag]
@JPN:　何だそりゃ……じゃあ、どうすればいいんだ？
@ENG:

@IDX:46385
@OFF:0x30f9
@SPK:［真魚］
@JPN:　むぅ、そうだなぁ……とりあえず、心から笑ってみて？
@ENG:

@IDX:46388
@OFF:0x3163
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………ニ、ニコッ。
@ENG:

@IDX:46390
@OFF:0x3236
@SPK:［真魚］
@JPN:　こ、コワ……も、もういいや。やっぱり人間、自然が一番かもしれないね。
@ENG:

@IDX:46393
@OFF:0x32b2
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか？
@ENG:

@IDX:46395
@OFF:0x331d
@SPK:［真魚］
@JPN:　おっはよー。どうよ、調子は？　元気にしてる？
@ENG:

@IDX:46398
@OFF:0x3381
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、悪くないぞ。真魚はどうだ？
@ENG:

@IDX:46400
@OFF:0x33e6
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、ゲンキゲンキ！　でも、昨夜はありがとね。
@ENG:

@IDX:46403
@OFF:0x344c
@SPK:[\protag]
@JPN:　昨夜？　ああ、副院長とのアレね。別に礼を言われるようなことじゃないよ。
@ENG:

@IDX:46405
@OFF:0x3558
@SPK:［真魚］
@JPN:　ううん。私が怒られてるからって出てきてくれたんだよね？　自分も怒られるかもしれなかったのに……。
@ENG:

@IDX:46407
@OFF:0x3677
@SPK:［真魚］
@JPN:　ホントに嬉しかった……だから、ありがと。
@ENG:

@IDX:46409
@OFF:0x36f4
@SPK:［真魚］
@JPN:　ううん。考えてみたらさ、きみが出てきてくれたのって副院長先生が怒り出した直後なんだよね……。
@ENG:

@IDX:46411
@OFF:0x380f
@SPK:［真魚］
@JPN:　あの時きみが来てくれなかったら、副院長先生にすごく怒られてたかも……だから、ありがと。
@ENG:

@IDX:46414
@OFF:0x389d
@SPK:[\protag]
@JPN:　ん……どういたしまして。
@ENG:

@IDX:46416
@OFF:0x3970
@SPK:［真魚］
@JPN:　……じゃあ気を取り直して、ミーティング始めようか？
@ENG:

@IDX:46419
@OFF:0x39da
@SPK:[\protag]
@JPN:　その前に、聞きたいことがあるんだけど……いいか？
@ENG:

@IDX:46421
@OFF:0x3ad0
@SPK:［真魚］
@JPN:　なになに？　何でも聞いてよ。
@ENG:

@IDX:46425
@OFF:0x3b68
@SPK:[\protag]
@JPN:いや、やっぱりいい。
@ENG:

@IDX:46427
@OFF:0x3c49
@SPK:［真魚］
@JPN:　……昨夜のこと？　それなら、ちゃんと……。
@ENG:

@IDX:46431
@OFF:0x3d01
@SPK:[\protag]
@JPN:いや、やっぱりいい。
@ENG:

@IDX:46433
@OFF:0x3dce
@SPK:［真魚］
@JPN:　なによー、途中まで言いかけてやめないでよ。なんか気持ち悪いな、そういうの。
@ENG:

@IDX:46436
@OFF:0x3e50
@SPK:[\protag]
@JPN:　ごめん……忘れてくれ。それよりミーティング、始めようか。
@ENG:

@IDX:46438
@OFF:0x3f43
@SPK:［真魚］
@JPN:　そう……ま、いいや。じゃ、始めるよ？
@ENG:

@IDX:46441
@OFF:0x3f9f
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、頼む。
@ENG:

@IDX:46443
@OFF:0x3ff0
@SPK:［真魚］
@JPN:　えっとね……あ、そうだ。はい、これ……昨夜の報告書。説明してる間にサインしちゃって。
@ENG:

@IDX:46446
@OFF:0x407c
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ……。
@ENG:

@IDX:46448
@OFF:0x40cb
@SPK:［真魚］
@JPN:　えっと……
@ENG:

@IDX:46449
@OFF:0x4169
@SPK:
@JPN:あれ？　ちょ、ちょっと待ってね……。
@ENG:

@IDX:46452
@OFF:0x41c3
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうかしたのか？
@ENG:

@IDX:46454
@OFF:0x4292
@SPK:［真魚］
@JPN:　う、うん……ほとんどのデータが昨日と一緒だから……書類を間違えたかと思って……うん、大丈夫。日付はちゃんと今日のになってる。
@ENG:

@IDX:46457
@OFF:0x4346
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、遺体の状態は昨夜とほとんど同じってことか？
@ENG:

@IDX:46459
@OFF:0x4433
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、そうみたい。一応説明する？
@ENG:

@IDX:46462
@OFF:0x448b
@SPK:[\protag]
@JPN:　確か……男性１体、傷なし……だよな。覚えてるからいいよ。それとこれ、報告書。
@ENG:

@IDX:46464
@OFF:0x451c
@SPK:［真魚］
@JPN:　ありがと……じゃあ、作業始めちゃって。
@ENG:

@IDX:46467
@OFF:0x457a
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、任せとけ。
@ENG:

@IDX:46468
@OFF:0x45e5
@SPK:
@JPN:　昨夜の副院長との言い争いは何だったのか……。
@ENG:

@IDX:46469
@OFF:0x4621
@SPK:
@JPN:　雑木林での真魚の相談、聞こえた副院長との口論の　断片、そして御堂さんが語った真相……。
@ENG:

@IDX:46470
@OFF:0x4687
@SPK:
@JPN:　おそらく、僕と御堂さんを監視するように副院長が　命令していたのだろう。
@ENG:

@IDX:46471
@OFF:0x46e9
@SPK:
@JPN:　それを真魚は断った。
@ENG:

@IDX:46472
@OFF:0x470d
@SPK:
@JPN:　多分、真魚は副院長の真意には気づいていない。
@ENG:

@IDX:46473
@OFF:0x4749
@SPK:
@JPN:　しかし、彼女の純粋さが、副院長の申し出に悪意を　感じ取って拒絶させた。
@ENG:

@IDX:46474
@OFF:0x479f
@SPK:
@JPN:　動物的な嗅覚ともいえる鋭い感受性。
@ENG:

@IDX:46475
@OFF:0x47d1
@SPK:
@JPN:　彼女は時折そんな聡明さを見せる。
@ENG:

@IDX:46476
@OFF:0x4801
@SPK:
@JPN:　だが、そんな真魚の聡明さが、彼女を危険に晒して　しまうかもしれない。
@ENG:

@IDX:46477
@OFF:0x4873
@SPK:
@JPN:　昨夜の副院長と真魚の言い争い。
@ENG:

@IDX:46478
@OFF:0x48a1
@SPK:
@JPN:　副院長の頼み事の裏にあんな真相があったなんて、　真魚は知らないのだろう。
@ENG:

@IDX:46479
@OFF:0x48f9
@SPK:
@JPN:　だがそれでも、何かを感じ取っている……。
@ENG:

@IDX:46480
@OFF:0x4931
@SPK:
@JPN:　だからこそこうして精一杯明るく振る舞い、周りに　心配をかけないようにしている。
@ENG:

@IDX:46481
@OFF:0x498f
@SPK:
@JPN:　真魚の態度が、僕にはそう思えてならない。
@ENG:

@IDX:46482
@OFF:0x49db
@SPK:
@JPN:　マスクと手袋を拾い上げ、思わずため息を漏らす。　
@ENG:

@IDX:46483
@OFF:0x4a29
@SPK:
@JPN:　御堂さんから聞いた死体洗いの真の目的。
@ENG:

@IDX:46484
@OFF:0x4a5f
@SPK:
@JPN:　真魚には話さない方がいい。
@ENG:

@IDX:46485
@OFF:0x4a89
@SPK:
@JPN:　ただでさえ好奇心の塊のような真魚のことだ。
@ENG:

@IDX:46486
@OFF:0x4ac3
@SPK:
@JPN:　真相を知ってしまったら、大人しくじっとしてなど　いられまい。
@ENG:

@IDX:46487
@OFF:0x4b0f
@SPK:
@JPN:　できれば真魚を巻き込みたくはない。
@ENG:

@IDX:46488
@OFF:0x4c0a
@SPK:
@JPN:　昨日とほとんど同じ、男性の死体……。
@ENG:

@IDX:46489
@OFF:0x4c3e
@SPK:
@JPN:　身長も体重もほぼ同程度。
@ENG:

@IDX:46490
@OFF:0x4c66
@SPK:
@JPN:　差異を見つける方が、難しい。
@ENG:

@IDX:46491
@OFF:0x4ca2
@SPK:
@JPN:　まるで、録画した映像を見せられているようだ。
@ENG:

@IDX:46492
@OFF:0x4cde
@SPK:
@JPN:　身体に染みついた疲労がなかったら、白昼夢か何か　かと思ったかもしれない。
@ENG:

@IDX:46493
@OFF:0x4d36
@SPK:
@JPN:　それくらい、自分自身の動きも含めて昨夜の記憶と　被っている。
@ENG:

@IDX:46494
@OFF:0x4d90
@SPK:
@JPN:　首筋と腰に広がっていく、鈍く重い痛み……。
@ENG:

@IDX:46495
@OFF:0x4dca
@SPK:
@JPN:　少しでも楽な姿勢を見つけようとしながらも、小脳　の運動モデル通りに身体を動かしていく。
@ENG:

@IDX:46496
@OFF:0x4e30
@SPK:
@JPN:　徐々に洗い上がっていく死体……。
@ENG:

@IDX:46497
@OFF:0x4e60
@SPK:
@JPN:　それと比例するように溜まっていく疲れ……。
@ENG:

@IDX:46498
@OFF:0x4e9a
@SPK:
@JPN:　それでも僅かな休憩すら入れることもなく、黙々と　作業を続けていった……。
@ENG:

@IDX:46500
@OFF:0x5048
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ご苦労さん。さすがに疲れたろう？
@ENG:

@IDX:46503
@OFF:0x50a0
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ、まあ……。
@ENG:

@IDX:46505
@OFF:0x516f
@SPK:［鏑木］
@JPN:　だから、早く帰れと言ったんだ。何時まで待ったんだ？
@ENG:

@IDX:46508
@OFF:0x51d9
@SPK:[\protag]
@JPN:　確か９時５０分くらいまで……。
@ENG:

@IDX:46510
@OFF:0x523c
@SPK:［鏑木］
@JPN:　そんなに待っていたのか？　何を考えてるんだ、まったく……それじゃ自業自得だな。
@ENG:

@IDX:46513
@OFF:0x52c2
@SPK:[\protag]
@JPN:　返す言葉もありません……。
@ENG:

@IDX:46515
@OFF:0x5321
@SPK:［鏑木］
@JPN:　まあ、仕事でミスさえしなければ、俺は一向に構わんがね。少しは自分の身体にも気を遣え……以上だ。
@ENG:

@IDX:46518
@OFF:0x53b7
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい……では、失礼します。
@ENG:

@IDX:46519
@OFF:0x54b0
@SPK:
@JPN:　自分で思っていた以上に、早く終わっていた。
@ENG:

@IDX:46520
@OFF:0x54ea
@SPK:
@JPN:　８時から作業に取りかかって、更衣室に戻ったのが　８時半……。
@ENG:

@IDX:46521
@OFF:0x5536
@SPK:
@JPN:　そこから確認作業や鏑木さんが来るのを待っていた　時間を引いたら……実質、作業には２０分程度しか　かかっていない計算になる。
@ENG:

@IDX:46524
@OFF:0x560a
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい、どうぞ。
@ENG:

@IDX:46526
@OFF:0x56ff
@SPK:［真魚］
@JPN:　……お待たせぇ……。
@ENG:

@IDX:46529
@OFF:0x5756
@SPK:[\protag]
@JPN:　うわっ、今度はお前が暗いな……まさか、何かあったのか！？
@ENG:

@IDX:46532
@OFF:0x57d6
@SPK:[\protag]
@JPN:　うわっ！　どうしたんだ、そんな顔して……まさか！！　何かあったのか！？
@ENG:

@IDX:46533
@OFF:0x5852
@SPK:
@JPN:　昨夜の真魚と副院長の口論が頭をよぎる。
@ENG:

@IDX:46534
@OFF:0x5888
@SPK:
@JPN:　まさか、真魚も副院長に何かされたのか？
@ENG:

@IDX:46536
@OFF:0x5907
@SPK:［真魚］
@JPN:　だいじょーぶ……別に暗いわけじゃないよぉ……ただちょっと眠くって……。
@ENG:

@IDX:46539
@OFF:0x5985
@SPK:[\protag]
@JPN:　眠い？　何で……。
@ENG:

@IDX:46541
@OFF:0x5a56
@SPK:［真魚］
@JPN:　えへへ……昨夜、あまり眠れなくて……。
@ENG:

@IDX:46544
@OFF:0x5abf
@SPK:[\protag]
@JPN:　……やっぱり、昨日のあれのせいか？
@ENG:

@IDX:46546
@OFF:0x5ba0
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ……うん。いくら私でも、あんなことがあった後にガーガー眠れるほど、神経太くないもん。
@ENG:

@IDX:46549
@OFF:0x5c2e
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうだよな……じゃあ、さっきのミーティングのは空元気か？
@ENG:

@IDX:46550
@OFF:0x5ca8
@SPK:
@JPN:　それはそうだろう。
@ENG:

@IDX:46551
@OFF:0x5cca
@SPK:
@JPN:　真魚は普段が普段だからそう思ってしまうが、実は　敏感で神経が細い子なのだ……少なくとも僕はそう　見ている。
@ENG:

@IDX:46552
@OFF:0x5d44
@SPK:
@JPN:　昨夜、副院長とあれほどの口論をしては、安眠など　望むべくもなかったのだろう。
@ENG:

@IDX:46555
@OFF:0x5ddc
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか……じゃあ、さっきのミーティングのは空元気か？
@ENG:

@IDX:46557
@OFF:0x5ecf
@SPK:［真魚］
@JPN:　ううん、そんなんじゃ……ない……こともないかも……。
@ENG:

@IDX:46560
@OFF:0x5f3b
@SPK:[\protag]
@JPN:　真魚。僕のことを心配してくれるのは嬉しいけど、もっと自分の身体のことも考えなきゃダメだぞ？　つらい時はつらいって言わなきゃ。
@ENG:

@IDX:46562
@OFF:0x5ffc
@SPK:［真魚］
@JPN:　ううん、大丈夫。ちょっと寝ちゃえば元気になるから。
@ENG:

@IDX:46564
@OFF:0x60e9
@SPK:［真魚］
@JPN:　それにね、きみと話してても元気が出るよ。
@ENG:

@IDX:46567
@OFF:0x6149
@SPK:[\protag]
@JPN:　そりゃ光栄だな。何なら帰りに食堂かどこかで話していくか？
@ENG:

@IDX:46569
@OFF:0x623c
@SPK:［真魚］
@JPN:　へへへ、嬉しいな……でも、きみ仕事で疲れてるんだよね？　私も今は眠いし……。
@ENG:

@IDX:46572
@OFF:0x62c0
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか……じゃあ、さっさとサインして終わらせるか。
@ENG:

@IDX:46574
@OFF:0x63b1
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……。
@ENG:

@IDX:46577
@OFF:0x63f3
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうした？　書かなくてもいいのか？
@ENG:

@IDX:46579
@OFF:0x645a
@SPK:［真魚］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:46582
@OFF:0x649c
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうしたんだよ？
@ENG:

@IDX:46584
@OFF:0x64f1
@SPK:［真魚］
@JPN:　ゴメン……今日もね、昨日と同じなんだ……。
@ENG:

@IDX:46587
@OFF:0x6553
@SPK:[\protag]
@JPN:　昨日と同じ？　じゃあ、また今夜も……どうした？
@ENG:

@IDX:46589
@OFF:0x65c6
@SPK:［真魚］
@JPN:　……怒らない？
@ENG:

@IDX:46592
@OFF:0x660c
@SPK:[\protag]
@JPN:　……はぁ？
@ENG:

@IDX:46594
@OFF:0x665b
@SPK:［真魚］
@JPN:　だから、聞いても怒らない？
@ENG:

@IDX:46597
@OFF:0x66ad
@SPK:[\protag]
@JPN:　まさか……また何か忘れてたんじゃないだろうな？
@ENG:

@IDX:46599
@OFF:0x6796
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほえ？　何で？
@ENG:

@IDX:46602
@OFF:0x67dc
@SPK:[\protag]
@JPN:　前にも似たようなこと言ってたろ？　あの時は……。
@ENG:

@IDX:46604
@OFF:0x68cb
@SPK:［真魚］
@JPN:　……あっ！　ち、違うよぉ！！　今度のは、私のせいじゃない……
@ENG:

@IDX:46605
@OFF:0x699f
@SPK:
@JPN:と思う……。
@ENG:

@IDX:46608
@OFF:0x69e1
@SPK:[\protag]
@JPN:　ハハハ……冗談だよ。ほら、怒らないから言ってみな。
@ENG:

@IDX:46610
@OFF:0x6a58
@SPK:［真魚］
@JPN:　今日はね、お昼にもあるの……。
@ENG:

@IDX:46614
@OFF:0x6ad2
@SPK:[\protag]
@JPN:って、今、『昼にも』あるって言ったか？
@ENG:

@IDX:46616
@OFF:0x6b3b
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。
@ENG:

@IDX:46619
@OFF:0x6b79
@SPK:[\protag]
@JPN:　じゃあ、ひょっとして……。
@ENG:

@IDX:46621
@OFF:0x6bd8
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。夜にもあるよ……だから、あと２回。
@ENG:

@IDX:46624
@OFF:0x6c38
@SPK:[\protag]
@JPN:　あと２回！？　じょ、冗談だろ……。
@ENG:

@IDX:46626
@OFF:0x6c9f
@SPK:［真魚］
@JPN:　ホントだよ……ゴメンね？
@ENG:

@IDX:46629
@OFF:0x6cef
@SPK:[\protag]
@JPN:　……まあ、その、なんだ……真魚のせいじゃないしな。お前は悪くない、気にするな。
@ENG:

@IDX:46631
@OFF:0x6d82
@SPK:［真魚］
@JPN:　……ホントに怒ってない？
@ENG:

@IDX:46634
@OFF:0x6dd2
@SPK:[\protag]
@JPN:　怒ってないよ。
@ENG:

@IDX:46636
@OFF:0x6e9f
@SPK:［真魚］
@JPN:　ホントにホント？
@ENG:

@IDX:46639
@OFF:0x6ee7
@SPK:[\protag]
@JPN:　ホントだって。それより少し休めよ。顔色が悪いぞ。
@ENG:

@IDX:46641
@OFF:0x6fd2
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん！　分かった。きみもちゃんと休むんだよ？
@ENG:

@IDX:46644
@OFF:0x7036
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、分かってるよ。で、お昼って何時頃になるんだ？
@ENG:

@IDX:46646
@OFF:0x7123
@SPK:［真魚］
@JPN:　多分、２時か３時。その時間は部屋にいてね。電話するから。
@ENG:

@IDX:46649
@OFF:0x7193
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、約束する。
@ENG:

@IDX:46651
@OFF:0x725e
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ、またあとでね。
@ENG:

@IDX:46652
@OFF:0x72c4
@SPK:
@JPN:　あと２回……。
@ENG:

@IDX:46653
@OFF:0x72e2
@SPK:
@JPN:　一日に３回……。
@ENG:

@IDX:46654
@OFF:0x7302
@SPK:
@JPN:　遺体を用意する連中も、随分無茶をしてくれる。
@ENG:

@IDX:46655
@OFF:0x733e
@SPK:
@JPN:　作業のスピードが上がってきたから大丈夫、などと　思われてしまったのだろうか？
@ENG:

@IDX:46656
@OFF:0x73a6
@SPK:
@JPN:　……いや、違う。
@ENG:

@IDX:46657
@OFF:0x73c6
@SPK:
@JPN:　これは、副院長の指示によるものだ。
@ENG:

@IDX:46658
@OFF:0x73f8
@SPK:
@JPN:　数で押して、僕に強いストレスを与えようというの　だろう。
@ENG:

@IDX:46659
@OFF:0x7440
@SPK:
@JPN:　思惑さえ知っていれば、精神的には楽なものだ。
@ENG:

@IDX:46660
@OFF:0x747c
@SPK:
@JPN:　問題は、身体だけ……。
@ENG:

@IDX:46661
@OFF:0x74a2
@SPK:
@JPN:　だが最初の１体目でここまで疲れを感じながら、夜　までもつのだろうか……？
@ENG:

@IDX:46662
@OFF:0x75d5
@SPK:
@JPN:　たっぷりと時間をかけてシャワーを浴び、よく髪を　乾かしてから更衣室を出た。
@ENG:

@IDX:46663
@OFF:0x762f
@SPK:
@JPN:　おかげで身体も多少は楽になり、腰や首筋を除けば　動くのにさほど支障はない。
@ENG:

@IDX:46664
@OFF:0x7699
@SPK:
@JPN:　そうなれば、こんな場所に長居は無用だ。
@ENG:

@IDX:46665
@OFF:0x76cf
@SPK:
@JPN:　更衣室に一人で籠っていた日には、間違いなく鬱に　なってしまう。
@ENG:

@IDX:46666
@OFF:0x771d
@SPK:
@JPN:　同じ一人でいるにしても、どうせなら部屋で休んだ　方がいい。
@ENG:

@IDX:46667
@OFF:0x7773
@SPK:
@JPN:　だが部屋に戻るにしても、一つだけ問題がある。
@ENG:

@IDX:46668
@OFF:0x77af
@SPK:
@JPN:　昼食には、まだ少し早いということ。
@ENG:

@IDX:46669
@OFF:0x77e1
@SPK:
@JPN:　いったん部屋に帰って、食事をするためだけに病院　に戻ってくるというのは、どう考えても億劫だ。
@ENG:

@IDX:46670
@OFF:0x784d
@SPK:
@JPN:　自炊などしないから、部屋には食材もない。
@ENG:

@IDX:46671
@OFF:0x7885
@SPK:
@JPN:　買い置きのカップラーメンくらいならあるが、いま　いちそれを食べる気にはならない。
@ENG:

@IDX:46672
@OFF:0x78e5
@SPK:
@JPN:　かと言って一食抜けば、夜まで腹がもたない。
@ENG:

@IDX:46673
@OFF:0x792f
@SPK:
@JPN:　近場で時間を潰そうか？
@ENG:

@IDX:46674
@OFF:0x7955
@SPK:
@JPN:　病院にいること自体は、禁止されていない。
@ENG:

@IDX:46675
@OFF:0x798d
@SPK:
@JPN:　どこも悪くないのに一日中ロビーにいるお年寄りを　思えば、１時間や２時間潰すくらい非難されること　もないだろう……。
@ENG:

@IDX:46676
@OFF:0x7a23
@SPK:
@JPN:ロビーで時間を潰そう
@ENG:

@IDX:46677
@OFF:0x7a3e
@SPK:
@JPN:多少早いが、食事にしよう
@ENG:

@IDX:46678
@OFF:0x7a93
@SPK:
@JPN:　そうだな。
@ENG:

@IDX:46679
@OFF:0x7aad
@SPK:
@JPN:　食堂に行くにしてもまだ早すぎる。
@ENG:

@IDX:46680
@OFF:0x7add
@SPK:
@JPN:　少しロビーで時間を潰すか。
@ENG:

@IDX:46681
@OFF:0x7b07
@SPK:
@JPN:　あそこには人がたくさんいる。
@ENG:

@IDX:46682
@OFF:0x7b33
@SPK:
@JPN:　気晴らしにもちょうどいいだろう。
@ENG:

@IDX:46683
@OFF:0x7c1e
@SPK:
@JPN:　休診日だった昨日や一昨日とは違って、多くの人で　賑わうロビー。
@ENG:

@IDX:46684
@OFF:0x7c6c
@SPK:
@JPN:　病院が賑わっているようでは問題があると思うが、　患者がいなければ経営が成り立たないのも事実だ。　
@ENG:

@IDX:46685
@OFF:0x7cfd
@SPK:
@JPN:　……僕の目的は、病院がどれだけ繁盛しているかを　知ることではない。
@ENG:

@IDX:46686
@OFF:0x7d4f
@SPK:
@JPN:　何とかして、昼食時まで時間を潰すこと……。
@ENG:

@IDX:46687
@OFF:0x7d89
@SPK:
@JPN:　知り合いでもいれば別だが、生憎真魚は仮眠中。
@ENG:

@IDX:46688
@OFF:0x7dd0
@SPK:
@JPN:　御堂さんがいたとしても、おそらく仕事中だろう。　
@ENG:

@IDX:46689
@OFF:0x7e15
@SPK:
@JPN:　御堂さんは、今日は休みだと言っていた。
@ENG:

@IDX:46690
@OFF:0x7e4b
@SPK:
@JPN:　たぶん今頃、院長の消息を掴もうと奔走してくれて　いるのだろう。
@ENG:

@IDX:46691
@OFF:0x7ea9
@SPK:
@JPN:　……タダで雑誌が読めるのだから、それで我慢する　他はない。
@ENG:

@IDX:46692
@OFF:0x7ef3
@SPK:
@JPN:　婦人雑誌などに興味はないが……。
@ENG:

@IDX:46694
@OFF:0x7f7f
@SPK:　人混みを縫うように雑誌コーナーに近づき、最初に　目についた雑誌を手に取る
@JPN:…
@ENG:

@IDX:46695
@OFF:0x7f8d
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:46696
@OFF:0x7fa1
@SPK:
@JPN:はずだった。
@ENG:

@IDX:46697
@OFF:0x7fc9
@SPK:
@JPN:　僕の思惑に反し、マガジンラックには、雑誌の類は　一冊も見当たらない。
@ENG:

@IDX:46698
@OFF:0x801d
@SPK:
@JPN:　一応本らしきものも残っているが、この年になって　人魚姫の絵本など読みたいとは思わない。
@ENG:

@IDX:46699
@OFF:0x8083
@SPK:
@JPN:　他にかぐや姫、白雪姫、シンデレラなど、その手の　絵本ならば、山のように残っている。
@ENG:

@IDX:46700
@OFF:0x80f5
@SPK:
@JPN:　……諦めて食堂に行くか？
@ENG:

@IDX:46701
@OFF:0x811d
@SPK:
@JPN:　あそこにも新聞ならばあるし、落ち着いて休むには　充分な環境だ。
@ENG:

@IDX:46702
@OFF:0x816b
@SPK:
@JPN:　タダでお茶も飲めるし、一石二鳥だろう。
@ENG:

@IDX:46703
@OFF:0x81b5
@SPK:
@JPN:諦めて食堂に行く
@ENG:

@IDX:46704
@OFF:0x81cc
@SPK:
@JPN:もう少しここにいる
@ENG:

@IDX:46705
@OFF:0x8219
@SPK:
@JPN:　……しょうがない。
@ENG:

@IDX:46706
@OFF:0x823b
@SPK:
@JPN:　どのみち食堂には行くのだから、今のうちに行って　おいても罰は当たらないだろう。
@ENG:

@IDX:46707
@OFF:0x8299
@SPK:
@JPN:　このままいつ戻るか分からない雑誌を待つよりは、　ずっと有意義な気がする。
@ENG:

@IDX:46708
@OFF:0x82f1
@SPK:
@JPN:　どうせなら、有意義な時間の過ごし方をしよう。
@ENG:

@IDX:46709
@OFF:0x83b7
@SPK:
@JPN:　もう少しで診察開始の時間になる。
@ENG:

@IDX:46710
@OFF:0x83e7
@SPK:
@JPN:　そうなれば、何冊かは戻ってくるに違いない。
@ENG:

@IDX:46711
@OFF:0x8421
@SPK:
@JPN:　どうせ気晴らしなら、仕事場や更衣室とは正反対の　雰囲気に浸っていたい……。
@ENG:

@IDX:46713
@OFF:0x84cc
@SPK:［女の声］
@JPN:　あら？　こんなところで何してるの？
@ENG:

@IDX:46717
@OFF:0x85b4
@SPK:[\protag]
@JPN:　何だ、真田さんか……ちょっと、雑誌でも読もうかと思って……。
@ENG:

@IDX:46719
@OFF:0x86b1
@SPK:［美和子］
@JPN:　ふぅん……なんだ。私てっきり、どの絵本にするか迷ってるのかと思ったわ。
@ENG:

@IDX:46722
@OFF:0x872f
@SPK:[\protag]
@JPN:　ちょ、ちょっと……それはありませんよ。この年で絵本を読んでたら、気持ち悪いでしょ？
@ENG:

@IDX:46724
@OFF:0x883e
@SPK:［美和子］
@JPN:　そうでもないんじゃない？　可愛くていいかも。
@ENG:

@IDX:46727
@OFF:0x88a2
@SPK:[\protag]
@JPN:　……まさか、本気じゃないですよね？
@ENG:

@IDX:46729
@OFF:0x8981
@SPK:［美和子］
@JPN:　なにが？　絵本を読むキミが可愛いってこと？
@ENG:

@IDX:46732
@OFF:0x89e3
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、ええ。
@ENG:

@IDX:46734
@OFF:0x8aae
@SPK:［美和子］
@JPN:　う～ん。本気かどうかって言われると、ちょっと困るわね。
@ENG:

@IDX:46736
@OFF:0x8ba1
@SPK:［美和子］
@JPN:　そうだ！　実際に見てみれば分かるわ！　ねえ、どれにする？白雪姫？　ダンボ？　それともピノキオ？
@ENG:

@IDX:46739
@OFF:0x8c37
@SPK:[\protag]
@JPN:　か、勘弁してくださいよぉ。
@ENG:

@IDX:46741
@OFF:0x8d0e
@SPK:［美和子］
@JPN:　フフフ、久しぶりにキミをからかった気分だよ。
@ENG:

@IDX:46744
@OFF:0x8d72
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ……。久しぶりに真田さんにからかわれた気分ですよ。
@ENG:

@IDX:46746
@OFF:0x8e65
@SPK:［美和子］
@JPN:　で、ホントは何してるの？
@ENG:

@IDX:46749
@OFF:0x8eb5
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　ホントはってどういうことですか？
@ENG:

@IDX:46751
@OFF:0x8f22
@SPK:［美和子］
@JPN:　だから、こんな時間にこんなところで何してるのかってこと。
@ENG:

@IDX:46754
@OFF:0x8f92
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、だから雑誌を読みに……。
@ENG:

@IDX:46756
@OFF:0x906d
@SPK:［美和子］
@JPN:　そうじゃなくって！　どうしてこんな時間に、こんなところで雑誌を読まなくちゃならないのってことよ！
@ENG:

@IDX:46759
@OFF:0x9105
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、なるほど。そういうことでしたか。
@ENG:

@IDX:46761
@OFF:0x91e8
@SPK:［美和子］
@JPN:　なるほどじゃないわよ、まったく……で、どうなの？
@ENG:

@IDX:46764
@OFF:0x9250
@SPK:[\protag]
@JPN:　次の仕事まで中途半端に時間が空いちゃいましてね。それで、どうにか時間を潰そうと思って。
@ENG:

@IDX:46766
@OFF:0x9363
@SPK:［美和子］
@JPN:　ふ～ん、そうなんだ。じゃあ、やっぱり絵本を読むしかないんじゃない？　それともただ受付風景を眺めてボーッとする？
@ENG:

@IDX:46769
@OFF:0x9409
@SPK:[\protag]
@JPN:　う～ん、どうしようかな……診察が始まれば、絵本以外の雑誌も戻ってくるんでしょうけど……。
@ENG:

@IDX:46771
@OFF:0x951e
@SPK:［美和子］
@JPN:　そうだ！　私ので良ければあげようか？
@ENG:

@IDX:46774
@OFF:0x957a
@SPK:[\protag]
@JPN:　え？　私のって？
@ENG:

@IDX:46776
@OFF:0x9647
@SPK:［美和子］
@JPN:　もう読み終わった本があるから、読むかって聞いてるのよ。
@ENG:

@IDX:46780
@OFF:0x96dd
@SPK:[\protag]
@JPN:　って絵本じゃないですよね？
@ENG:

@IDX:46782
@OFF:0x97b4
@SPK:［美和子］
@JPN:　フフフ、残念ながらただの医学雑誌よ。
@ENG:

@IDX:46785
@OFF:0x9810
@SPK:[\protag]
@JPN:　医学雑誌？　……なんか、イメージと違いますね。
@ENG:

@IDX:46787
@OFF:0x98ff
@SPK:［美和子］
@JPN:　なんだかバカにされてる感じがするけど……
@ENG:

@IDX:46788
@OFF:0x99bb
@SPK:
@JPN:まあいいわ。自分でもそう思うし。
@ENG:

@IDX:46790
@OFF:0x9a96
@SPK:［美和子］
@JPN:　私も普段は医学雑誌なんて読まないけど、ここの記事が載ってたから、思わず手に取っちゃって。
@ENG:

@IDX:46793
@OFF:0x9b26
@SPK:[\protag]
@JPN:　この病院の？　取材なんかありましたっけ？
@ENG:

@IDX:46795
@OFF:0x9c0b
@SPK:［美和子］
@JPN:　正確には、大学と本部の特集ね。そのついででこの病院のことがちょっとだけ出てたの。
@ENG:

@IDX:46798
@OFF:0x9c93
@SPK:[\protag]
@JPN:　へぇ……どんな記事になってるんですか？
@ENG:

@IDX:46800
@OFF:0x9d76
@SPK:［美和子］
@JPN:　私に聞くよりも、自分で読んだ方が早いんじゃない？　絵本が読みたいって言うなら、教えてあげてもいいけど……。
@ENG:

@IDX:46803
@OFF:0x9e18
@SPK:[\protag]
@JPN:　……自分で読みます。
@ENG:

@IDX:46805
@OFF:0x9e73
@SPK:［美和子］
@JPN:　そう？　分かったわ。じゃ、ちょっと待っててね。
@ENG:

@IDX:46808
@OFF:0x9f03
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふぅ……。
@ENG:

@IDX:46809
@OFF:0x9f3f
@SPK:
@JPN:　ロビーのガヤガヤとした喧噪に身を任せる。
@ENG:

@IDX:46810
@OFF:0x9f77
@SPK:
@JPN:　こうしていると、人が生きているという確かな感触　を得ることができる。
@ENG:

@IDX:46811
@OFF:0x9fcb
@SPK:
@JPN:　普通の世界……普通の日常……。
@ENG:

@IDX:46812
@OFF:0x9ff9
@SPK:
@JPN:　……病院通いをしている人たちを掴まえて普通って　いうのも少し語弊があるかもな……。
@ENG:

@IDX:46814
@OFF:0xa10c
@SPK:［美和子］
@JPN:　はい、持ってきたわよ。
@ENG:

@IDX:46817
@OFF:0xa15a
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、すみません。でも、本当にいただいてもいいんですか？
@ENG:

@IDX:46819
@OFF:0xa1d7
@SPK:［美和子］
@JPN:　ええ、いいわよ。もう一通り読んじゃったし、あんまり面白くもないから。
@ENG:

@IDX:46822
@OFF:0xa253
@SPK:[\protag]
@JPN:　……面白くないんですか？
@ENG:

@IDX:46824
@OFF:0xa328
@SPK:［美和子］
@JPN:　キミ、医学論文とグラフばかりの雑誌が面白いと思う？
@ENG:

@IDX:46827
@OFF:0xa392
@SPK:[\protag]
@JPN:　……こう見えても僕、医者を目指してるんですよ？
@ENG:

@IDX:46829
@OFF:0xa47d
@SPK:［美和子］
@JPN:　そう言えばそうだったわね……
@ENG:

@IDX:46830
@OFF:0xa52d
@SPK:
@JPN:なら丁度いいじゃない。私からのプレゼントってことで。
@ENG:

@IDX:46833
@OFF:0xa597
@SPK:[\protag]
@JPN:　それじゃ、遠慮なくいただいておきます。
@ENG:

@IDX:46835
@OFF:0xa604
@SPK:［美和子］
@JPN:　あげるんだから、しっかり読みなさい？　じゃあね。
@ENG:

@IDX:46836
@OFF:0xa674
@SPK:
@JPN:　……もらったものにケチをつけるつもりはないが、　確かに、あまり面白そうには見えない。
@ENG:

@IDX:46837
@OFF:0xa6d8
@SPK:
@JPN:　しかし真田さん、こんなものを一体どこで買ったの　だろう？
@ENG:

@IDX:46838
@OFF:0xa720
@SPK:
@JPN:　世界的に権威のある論文雑誌の日本語版……こんな　ものを置いてある本屋なんて、この街にあったか？　
@ENG:

@IDX:46839
@OFF:0xa7a0
@SPK:
@JPN:　運良く空いていた長椅子に腰を下ろし、パラパラと　適当にページをめくっていく。
@ENG:

@IDX:46840
@OFF:0xa7fc
@SPK:
@JPN:　内容は、ほとんどが医学に関する研究論文。
@ENG:

@IDX:46841
@OFF:0xa834
@SPK:
@JPN:　その中から、真田さんの言っていた特集のページを　見つけ出した。
@ENG:

@IDX:46842
@OFF:0xa890
@SPK:
@JPN:　……知っていることばかりだ。
@ENG:

@IDX:46843
@OFF:0xa8bc
@SPK:
@JPN:　大学の設立年度、歴史、有名な教授とその代表的な　論文……。
@ENG:

@IDX:46844
@OFF:0xa906
@SPK:
@JPN:　固有名詞はともかく、大体が知っている……或いは　感覚的に理解していることばかり。
@ENG:

@IDX:46845
@OFF:0xa966
@SPK:
@JPN:　同じ紹介記事でも、入学案内のパンフレットの方が　より分かりやすく書いてある。
@ENG:

@IDX:46846
@OFF:0xa9d2
@SPK:
@JPN:　……本当に面白くない。
@ENG:

@IDX:46847
@OFF:0xa9f8
@SPK:
@JPN:　次のページをめくると付属病院の解説が始まる。
@ENG:

@IDX:46848
@OFF:0xaa34
@SPK:
@JPN:　この病院は、一番最後。
@ENG:

@IDX:46849
@OFF:0xaa5a
@SPK:
@JPN:　こんなものインターネットで調べればすぐに……。　
@ENG:

@IDX:46850
@OFF:0xaab4
@SPK:
@JPN:　……ほぉ、これは……。
@ENG:

@IDX:46851
@OFF:0xaada
@SPK:
@JPN:　雑誌を読み始めて、初めて手が止まった。
@ENG:

@IDX:46852
@OFF:0xab10
@SPK:
@JPN:　院長の顔写真が、経歴の上に載っている。
@ENG:

@IDX:46853
@OFF:0xab46
@SPK:
@JPN:　穏やかな笑みを浮かべた、優しげな初老の男性。
@ENG:

@IDX:46854
@OFF:0xab82
@SPK:
@JPN:　初めて見る、これが院長……。
@ENG:

@IDX:46855
@OFF:0xabae
@SPK:
@JPN:　僕をこんな目に遭わせている張本人……。
@ENG:

@IDX:46856
@OFF:0xabf8
@SPK:
@JPN:　……いや、この顔、どこかで……。
@ENG:

@IDX:46857
@OFF:0xac28
@SPK:
@JPN:　会ったこともないはずの院長の顔を、どこかで見た　気がする。
@ENG:

@IDX:46858
@OFF:0xac72
@SPK:
@JPN:　必死に記憶を探るが、どうしても思い出せない。
@ENG:

@IDX:46859
@OFF:0xacae
@SPK:
@JPN:　だが、確かに見ている……。
@ENG:

@IDX:46860
@OFF:0xacf8
@SPK:
@JPN:　そうだ！　あの写真だ。
@ENG:

@IDX:46861
@OFF:0xad1e
@SPK:
@JPN:　足下にあるバッグをゴソゴソと漁り、中から一枚の　写真を取り出した。
@ENG:

@IDX:46862
@OFF:0xade7
@SPK:
@JPN:　以前、更衣室で拾った写真……。
@ENG:

@IDX:46863
@OFF:0xae15
@SPK:
@JPN:　副院長に返そうと思いながら、つい忘れていた。
@ENG:

@IDX:46864
@OFF:0xae51
@SPK:
@JPN:　この男性が、院長に違いない。
@ENG:

@IDX:46865
@OFF:0xaf53
@SPK:
@JPN:　だがそうすると、院長は死んでいることに……。
@ENG:

@IDX:46866
@OFF:0xaf8f
@SPK:
@JPN:　そんなバカな……。
@ENG:

@IDX:46867
@OFF:0xafb1
@SPK:
@JPN:　あり得ない……。
@ENG:

@IDX:46868
@OFF:0xafd1
@SPK:
@JPN:　実験は続いているんだぞ？
@ENG:

@IDX:46869
@OFF:0xaff9
@SPK:
@JPN:　院長が死んでいるならば、実験を指揮しているのは　一体誰だ？
@ENG:

@IDX:46870
@OFF:0xb055
@SPK:
@JPN:　それとも違うのか？
@ENG:

@IDX:46871
@OFF:0xb077
@SPK:
@JPN:　副院長が語りかけていたのは院長じゃないのか？
@ENG:

@IDX:46872
@OFF:0xb0b3
@SPK:
@JPN:　霊安室で眠っていたのは一体誰なんだ？
@ENG:

@IDX:46873
@OFF:0xb1a2
@SPK:
@JPN:　……霊安室には鍵がかかっていた。
@ENG:

@IDX:46874
@OFF:0xb1d2
@SPK:
@JPN:　あの時の死体を確認するべく霊安室に向かったが、　施錠されていて、中を覗くことすら叶わなかった。　
@ENG:

@IDX:46875
@OFF:0xb259
@SPK:
@JPN:　もっとも鍵が開いていたとしても、死体があるとは　限らない。
@ENG:

@IDX:46876
@OFF:0xb2a3
@SPK:
@JPN:　すでに６日も経っているし、普通ならとうに荼毘に　付されているはずだ。
@ENG:

@IDX:46877
@OFF:0xb2f7
@SPK:
@JPN:　だがそれならば、院長の死が病院内に広まってない　のが気になる……。
@ENG:

@IDX:46878
@OFF:0xb349
@SPK:
@JPN:　それとも僕が霊安室で見た死体は、院長によく似た　別の男性の遺体だったのか？
@ENG:

@IDX:46879
@OFF:0xb3c1
@SPK:
@JPN:　もっとも鍵が開いていたとしても、死体があるとは　限らない。
@ENG:

@IDX:46880
@OFF:0xb40b
@SPK:
@JPN:　一昨日の夜も確かに男性の死体はあったが、あれが　院長だったかどうかまでは覚えていない。
@ENG:

@IDX:46881
@OFF:0xb471
@SPK:
@JPN:　あの時は、御堂さんを助けることしか頭になかった　から……。
@ENG:

@IDX:46882
@OFF:0xb4c9
@SPK:
@JPN:　そもそも、僕が霊安室で見た死体は、本当に院長の　ものだったのか？
@ENG:

@IDX:46883
@OFF:0xb519
@SPK:
@JPN:　副院長が落とした写真に写っていた人物は、確かに　院長だった。
@ENG:

@IDX:46884
@OFF:0xb565
@SPK:
@JPN:　しかし、副院長が親しげに話しかけていた死体と、　あの写真の男性が同一人物である確証は、どこにも　ないのだ。
@ENG:

@IDX:46885
@OFF:0xb5ef
@SPK:
@JPN:　第一、院長が死亡しているのなら、なぜそれを公表　しない？
@ENG:

@IDX:46886
@OFF:0xb637
@SPK:
@JPN:　やはり、僕が霊安室で見た死体は、院長によく似た　別の男性の遺体だったのか？
@ENG:

@IDX:46887
@OFF:0xb69d
@SPK:
@JPN:　鍵は事務局で管理しているはずだ。
@ENG:

@IDX:46888
@OFF:0xb6cd
@SPK:
@JPN:　正規の職員でもない僕に、すんなりと貸してくれる　わけはない。
@ENG:

@IDX:46889
@OFF:0xb719
@SPK:
@JPN:　無用の疑いをかけられるだけだろう。
@ENG:

@IDX:46890
@OFF:0xb74b
@SPK:
@JPN:　最悪、副院長に報告される。
@ENG:

@IDX:46891
@OFF:0xb775
@SPK:
@JPN:　真田さんに頼むという手も考えたが、それでは彼女　まで巻き込んでしまう。
@ENG:

@IDX:46892
@OFF:0xb7cb
@SPK:
@JPN:　残念だが、今は諦めるしかない。
@ENG:

@IDX:46893
@OFF:0xb807
@SPK:
@JPN:　しかし、嫌な予感がする……。
@ENG:

@IDX:46894
@OFF:0xb833
@SPK:
@JPN:　姿を消した院長、院長によく似た死体……。
@ENG:

@IDX:46895
@OFF:0xb86b
@SPK:
@JPN:　そして……僕が見た副院長の奇妙な行動。
@ENG:

@IDX:46896
@OFF:0xb8a1
@SPK:
@JPN:　バラバラに見えた疑念という名のピースが、記憶の　中で一つのパズルを形作っていく。
@ENG:

@IDX:46897
@OFF:0xb901
@SPK:
@JPN:　……だが肝心なピースが、そこには欠けている。
@ENG:

@IDX:46898
@OFF:0xb94f
@SPK:
@JPN:　まだ何かが足りない……。
@ENG:

@IDX:46899
@OFF:0xb977
@SPK:
@JPN:　重要な何かが……。
@ENG:

@IDX:46900
@OFF:0xb999
@SPK:
@JPN:　だが、これ以上、一体何が……？
@ENG:

@IDX:46901
@OFF:0xba55
@SPK:
@JPN:　どうせ食事まで時間を潰すなら食堂の方がいい。
@ENG:

@IDX:46902
@OFF:0xba91
@SPK:
@JPN:　あそこにも新聞ならばあるし、落ち着いて休むには　充分な環境だ。
@ENG:

@IDX:46903
@OFF:0xbadf
@SPK:
@JPN:　タダでお茶も飲めるし、一石二鳥だろう。
@ENG:

@IDX:46904
@OFF:0xbbdf
@SPK:
@JPN:　もうすでに患者のたむろしているロビーとは違い、　ここには人の姿は見受けられない。
@ENG:

@IDX:46905
@OFF:0xbc3f
@SPK:
@JPN:　ロビーの方から微かに聞こえてくるざわめき以外、　ここが同じ建物内だと感じさせる要素はない。
@ENG:

@IDX:46908
@OFF:0xbcfd
@SPK:[\protag]
@JPN:　あっ！
@ENG:

@IDX:46909
@OFF:0xbd7f
@SPK:
@JPN:　すみません！　ちょっとよそ見してたもので……。
@ENG:

@IDX:46911
@OFF:0xbdf2
@SPK:［千草］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:46915
@OFF:0xbe68
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、あれ？
@ENG:

@IDX:46916
@OFF:0xbea6
@SPK:
@JPN:　……どうしたのだろう？
@ENG:

@IDX:46917
@OFF:0xbecc
@SPK:
@JPN:　確実に僕を見たはずなのに、副院長は何も言わずに　行ってしまった。
@ENG:

@IDX:46918
@OFF:0xbf27
@SPK:
@JPN:　いつもなら、むこうから声をかけてくるのに……。　
@ENG:

@IDX:46919
@OFF:0xbf77
@SPK:
@JPN:　朝は不自然なほどに機嫌が良かったのだが……。
@ENG:

@IDX:46920
@OFF:0xbfc3
@SPK:
@JPN:　それに、目つきが尋常ではなかった。
@ENG:

@IDX:46921
@OFF:0xbff5
@SPK:
@JPN:　周囲にある全てのものが視界に入っていないように　焦点が定まっていない視線……。
@ENG:

@IDX:46922
@OFF:0xc053
@SPK:
@JPN:　しかも夢遊病者がそうするように、眼球が小刻みに　揺れていた。
@ENG:

@IDX:46923
@OFF:0xc0ad
@SPK:
@JPN:　副院長の歩き去った先には、地下へと降りる階段が　ある。
@ENG:

@IDX:46924
@OFF:0xc0f3
@SPK:
@JPN:　……まさか、また霊安室に？
@ENG:

@IDX:46925
@OFF:0xc11d
@SPK:
@JPN:　地下に降りたかどうかも定かではないのに、そんな　気がしてならない。
@ENG:

@IDX:46926
@OFF:0xc16f
@SPK:
@JPN:　……行ってみようか？
@ENG:

@IDX:46927
@OFF:0xc24c
@SPK:
@JPN:　この間と同じように副院長の姿はどこにもない。
@ENG:

@IDX:46928
@OFF:0xc288
@SPK:
@JPN:　……やはり霊安室なのか？
@ENG:

@IDX:46929
@OFF:0xc2b0
@SPK:
@JPN:　副院長に気づかれないように足音を忍ばせて霊安室　に向かった。
@ENG:

@IDX:46930
@OFF:0xc338
@SPK:
@JPN:　だが予想に反して、霊安室のドアには鍵がかかって　いる。
@ENG:

@IDX:46931
@OFF:0xc37e
@SPK:
@JPN:　ひょっとして、副院長は地下にいないのか？
@ENG:

@IDX:46932
@OFF:0xc3b6
@SPK:
@JPN:　だとすると、あんな状態で一体どこへ……。
@ENG:

@IDX:46934
@OFF:0xc443
@SPK:［女の声］
@JPN:　……何をしているの？
@ENG:

@IDX:46938
@OFF:0xc52f
@SPK:[\protag]
@JPN:　ふ、副院長……。
@ENG:

@IDX:46940
@OFF:0xc584
@SPK:［千草］
@JPN:　何をしているの？　朝の仕事は終わったはずでしょう？
@ENG:

@IDX:46943
@OFF:0xc5ee
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、あの……さ、財布を落としたらしくて……。
@ENG:

@IDX:46945
@OFF:0xc65f
@SPK:［千草］
@JPN:　……霊安室に？
@ENG:

@IDX:46948
@OFF:0xc6a5
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、それはその……つまり……。
@ENG:

@IDX:46950
@OFF:0xc708
@SPK:［千草］
@JPN:　……私たちの、邪魔をするつもり？
@ENG:

@IDX:46953
@OFF:0xc760
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そんなことは……。
@ENG:

@IDX:46955
@OFF:0xc7bb
@SPK:［千草］
@JPN:　……あなたも、彼に会いに来たの？
@ENG:

@IDX:46958
@OFF:0xc813
@SPK:[\protag]
@JPN:　い、いえ……本当に、財布を探しに来ただけで……。
@ENG:

@IDX:46959
@OFF:0xc879
@SPK:
@JPN:　……私たち？　……彼？
@ENG:

@IDX:46960
@OFF:0xc89f
@SPK:
@JPN:　副院長は誰かに会いに来たのだろうか？
@ENG:

@IDX:46961
@OFF:0xc8d3
@SPK:
@JPN:　だが……こんなところで、誰に？
@ENG:

@IDX:46963
@OFF:0xc9be
@SPK:［千草］
@JPN:　フフ……フフフ……。
@ENG:

@IDX:46966
@OFF:0xca0a
@SPK:[\protag]
@JPN:　ど、どうしたんですか？
@ENG:

@IDX:46968
@OFF:0xca65
@SPK:［千草］
@JPN:　もういいわ……お行きなさい。
@ENG:

@IDX:46971
@OFF:0xcab9
@SPK:[\protag]
@JPN:　……えっ？
@ENG:

@IDX:46973
@OFF:0xcb08
@SPK:［千草］
@JPN:　行きなさいと言ったの……彼には、私から伝えておくわ……。
@ENG:

@IDX:46976
@OFF:0xcb78
@SPK:[\protag]
@JPN:　は、はい……失礼……します……。
@ENG:

@IDX:46977
@OFF:0xcbcc
@SPK:
@JPN:　疑問より恐怖が先に立ち、ジリジリと後ずさる。
@ENG:

@IDX:46978
@OFF:0xcc08
@SPK:
@JPN:　副院長の視線は、こちらに向けられたまま……。
@ENG:

@IDX:46979
@OFF:0xcc44
@SPK:
@JPN:　血走った双眸で僕を見つめたまま、不自然なほどに　虚ろな表情をしている。
@ENG:

@IDX:46980
@OFF:0xcd2c
@SPK:
@JPN:　ふと、副院長が視線を逸らす。
@ENG:

@IDX:46981
@OFF:0xcd58
@SPK:
@JPN:　その瞬間、僕は背を向け全力で逃げ出した……。
@ENG:

@IDX:46983
@OFF:0xce84
@SPK:［美和子］
@JPN:　きゃっ！
@ENG:

@IDX:46985
@OFF:0xcf32
@SPK:［美和子］
@JPN:　いたたたた。
@ENG:

@IDX:46987
@OFF:0xcf8d
@SPK:［美和子］
@JPN:　ちょっと！　ちゃんと前見て走りなさい！　ってゆうか病院の中で走らない！
@ENG:

@IDX:46990
@OFF:0xd00b
@SPK:[\protag]
@JPN:　……す、すいません……。
@ENG:

@IDX:46992
@OFF:0xd06a
@SPK:［美和子］
@JPN:　あ、あれ？　誰かと思ったらバイト君じゃない。
@ENG:

@IDX:46995
@OFF:0xd0ce
@SPK:[\protag]
@JPN:　真田さん……ごめんなさい。ちょっと焦ってたんで。
@ENG:

@IDX:46997
@OFF:0xd145
@SPK:［美和子］
@JPN:　いくら焦ってても病院の中で走るなんて非常識よ。
@ENG:

@IDX:47000
@OFF:0xd1ab
@SPK:[\protag]
@JPN:　すいませんでした。
@ENG:

@IDX:47002
@OFF:0xd204
@SPK:［美和子］
@JPN:　やっちゃったことは仕方ないから、これからは気をつけてね。
@ENG:

@IDX:47005
@OFF:0xd274
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい……分かりました。
@ENG:

@IDX:47006
@OFF:0xd2be
@SPK:
@JPN:　真田さんは僕に手を差し出してくる。
@ENG:

@IDX:47007
@OFF:0xd2f0
@SPK:
@JPN:　僕がキョトンとした顔でその手を見つめていると、　やれやれといった顔をして、真田さんは自分で立ち　上がった。
@ENG:

@IDX:47008
@OFF:0xd36a
@SPK:
@JPN:　もしかして、助け起こさないといけなかったのか？　
@ENG:

@IDX:47010
@OFF:0xd508
@SPK:［美和子］
@JPN:　それにしても……なに、その汗？　マラソンでもしてたみたいじゃない。
@ENG:

@IDX:47013
@OFF:0xd582
@SPK:[\protag]
@JPN:　汗？　……本当だ……。
@ENG:

@IDX:47015
@OFF:0xd655
@SPK:［美和子］
@JPN:　ホントだって……気づいてなかったの？
@ENG:

@IDX:47018
@OFF:0xd6b1
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ……。
@ENG:

@IDX:47020
@OFF:0xd778
@SPK:［美和子］
@JPN:　あっきれた……そんな格好でいると風邪引いちゃうわ。部屋に戻って着替えた方がいいんじゃない？
@ENG:

@IDX:47023
@OFF:0xd80a
@SPK:[\protag]
@JPN:　そう言われると……何だか、寒気がしてきました。
@ENG:

@IDX:47025
@OFF:0xd8f5
@SPK:［美和子］
@JPN:　夏風邪、流行ってるからね。気をつけた方がいいと思うわよ？
@ENG:

@IDX:47028
@OFF:0xd965
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ……。
@ENG:

@IDX:47030
@OFF:0xda2c
@SPK:［美和子］
@JPN:　じゃあね。お大事に。
@ENG:

@IDX:47031
@OFF:0xda88
@SPK:
@JPN:　真田さんと別れた途端、姿を隠していた恐怖が舞い　戻ってきた。
@ENG:

@IDX:47032
@OFF:0xdad4
@SPK:
@JPN:　さっきの尋常でない様子の副院長。
@ENG:

@IDX:47033
@OFF:0xdb04
@SPK:
@JPN:　あれは、本当に副院長だったのか？
@ENG:

@IDX:47034
@OFF:0xdb46
@SPK:
@JPN:　……もう、昼食どころではない。
@ENG:

@IDX:47035
@OFF:0xdb74
@SPK:
@JPN:　気分が悪くて、食欲など残っていない。
@ENG:

@IDX:47036
@OFF:0xdba8
@SPK:
@JPN:　とにかく部屋に帰って、服を着替えよう……。
@ENG:

@IDX:47037
@OFF:0xdcb4
@SPK:
@JPN:　午後２時４０分……。
@ENG:

@IDX:47038
@OFF:0xdcd8
@SPK:
@JPN:　いつもなら大抵、熟睡している時間。
@ENG:

@IDX:47039
@OFF:0xdd0a
@SPK:
@JPN:　しかし今は、瞼を閉じて、一つのことだけに思いを　巡らせている。
@ENG:

@IDX:47040
@OFF:0xdd66
@SPK:
@JPN:　副院長が落としていった写真……。
@ENG:

@IDX:47041
@OFF:0xdd96
@SPK:
@JPN:　雑誌に紹介されていた院長の顔……。
@ENG:

@IDX:47042
@OFF:0xddc8
@SPK:
@JPN:　副院長が語りかけていた、院長に似た死体……。
@ENG:

@IDX:47043
@OFF:0xde04
@SPK:
@JPN:　半年前から姿の見えない院長……。
@ENG:

@IDX:47044
@OFF:0xde34
@SPK:
@JPN:　単純に考えれば、それらが指し示すものは……今更　言うまでもない。明らかだ。
@ENG:

@IDX:47045
@OFF:0xde8e
@SPK:
@JPN:　院長はすでに死んでいる……そういうことだ。
@ENG:

@IDX:47046
@OFF:0xded4
@SPK:
@JPN:　だがどうにも解せない。
@ENG:

@IDX:47047
@OFF:0xdefa
@SPK:
@JPN:　院長の死は発表されていない。
@ENG:

@IDX:47048
@OFF:0xdf26
@SPK:
@JPN:　少なくとも僕は知らない。
@ENG:

@IDX:47049
@OFF:0xdf4e
@SPK:
@JPN:　たとえ院長の死が秘密になっているのだとしても、　多少は噂になっているはずだ。
@ENG:

@IDX:47050
@OFF:0xdfaa
@SPK:
@JPN:　しかしそんな話、僕は欠片も聞いたことがない。
@ENG:

@IDX:47051
@OFF:0xdfe6
@SPK:
@JPN:　……確かに、僕はあまりそういうゴシップに詳しい　方ではないが……。
@ENG:

@IDX:47052
@OFF:0xe046
@SPK:
@JPN:　ゴシップ？
@ENG:

@IDX:47053
@OFF:0xe060
@SPK:
@JPN:　ゴシップ
@ENG:

@IDX:47054
@OFF:0xe07c
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:47055
@OFF:0xe08a
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:47057
@OFF:0xe0b4
@SPK:噂話
@JPN:…
@ENG:

@IDX:47058
@OFF:0xe0c2
@SPK:
@JPN:…
@ENG:

@IDX:47059
@OFF:0xe0f2
@SPK:
@JPN:！！
@ENG:

@IDX:47060
@OFF:0xe104
@SPK:
@JPN:　脳裏に一人の女性の姿が浮かんだ。
@ENG:

@IDX:47061
@OFF:0xe134
@SPK:
@JPN:　ウワサなら彼女に聞けばいい。
@ENG:

@IDX:47062
@OFF:0xe160
@SPK:
@JPN:　この病院内のことで、彼女の知らないことなどない　だろう。
@ENG:

@IDX:47063
@OFF:0xe1b8
@SPK:
@JPN:　サマージャケットのポケットを探る。
@ENG:

@IDX:47064
@OFF:0xe1ea
@SPK:
@JPN:　指先に触れた小さな四角い紙片を取り出す。
@ENG:

@IDX:47065
@OFF:0xe222
@SPK:
@JPN:　そこに書かれた電話番号。
@ENG:

@IDX:47066
@OFF:0xe24a
@SPK:
@JPN:　慎重にダイヤルを回す。
@ENG:

@IDX:47067
@OFF:0xe270
@SPK:
@JPN:　その相手は……。
@ENG:

@IDX:47069
@OFF:0xe305
@SPK:［女の声］
@JPN:　誰だい？　こんな時間に。店ならまだやってないよ？
@ENG:

@IDX:47072
@OFF:0xe36d
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、すいません。志津江さんですか？
@ENG:

@IDX:47074
@OFF:0xe3d6
@SPK:［志津江］
@JPN:　おや？　その声は、兄さんかい。どうしたんだい？
@ENG:

@IDX:47077
@OFF:0xe43c
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの、ちょっと聞きたいことがあって……。
@ENG:

@IDX:47079
@OFF:0xe4ab
@SPK:［志津江］
@JPN:　聞きたいこと？　だったら直接店に来てくれればいいのに。兄さんならサービスするよ。
@ENG:

@IDX:47082
@OFF:0xe533
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、あの、その……。
@ENG:

@IDX:47084
@OFF:0xe590
@SPK:［志津江］
@JPN:　はっはっは、ちょっとした冗談だよ。そんなに照れなくてもいいだろ？　で、聞きたいことってのは？
@ENG:

@IDX:47087
@OFF:0xe624
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、はい。あの……院長のことなんですけど。
@ENG:

@IDX:47089
@OFF:0xe695
@SPK:［志津江］
@JPN:　院長？　あんたの病院のかい？
@ENG:

@IDX:47092
@OFF:0xe6e9
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい。ご存知ですよね？
@ENG:

@IDX:47094
@OFF:0xe746
@SPK:［志津江］
@JPN:　ああ、知ってるよ。店の方に一度来たことがあるからね。まあ常連ってわけじゃないし、顔見知り程度だよ。
@ENG:

@IDX:47097
@OFF:0xe7e0
@SPK:[\protag]
@JPN:　その……院長に関する噂みたいなもの、知りませんか？
@ENG:

@IDX:47099
@OFF:0xe859
@SPK:［志津江］
@JPN:　院長に関する噂？　どうしてそんなこと知りたがるんだい？
@ENG:

@IDX:47102
@OFF:0xe8c7
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、その……ちょっと気になることがあって……。
@ENG:

@IDX:47104
@OFF:0xe93e
@SPK:［志津江］
@JPN:　気になること？　もしかして、院長とあの子のことかい？
@ENG:

@IDX:47107
@OFF:0xe9aa
@SPK:[\protag]
@JPN:　え、ええ……まあ、わりと近いです。
@ENG:

@IDX:47109
@OFF:0xea13
@SPK:［志津江］
@JPN:　なんだい、やきもちかい？　兄さんには似合わないよ、そういうの。
@ENG:

@IDX:47112
@OFF:0xea89
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、そういうことじゃなくって……。
@ENG:

@IDX:47114
@OFF:0xeaf4
@SPK:［志津江］
@JPN:　ん？　そういうことじゃないってどういうことさね。
@ENG:

@IDX:47117
@OFF:0xeb5c
@SPK:[\protag]
@JPN:　別に、副院長と院長の関係がどうとかじゃなくって、その……院長が病気とか……身体が弱いとか、そういう噂は……。
@ENG:

@IDX:47119
@OFF:0xec0f
@SPK:［志津江］
@JPN:　なんだ。色恋じゃないのかい？　つまらないねぇ。
@ENG:

@IDX:47122
@OFF:0xec75
@SPK:[\protag]
@JPN:　そんなことより、知ってるんですか？　知らないんですか？　どっちなんですか！？
@ENG:

@IDX:47124
@OFF:0xed08
@SPK:［志津江］
@JPN:　分かった、分かった。そんな大声出さなくても教えてやるよ。院長の体調だろ？
@ENG:

@IDX:47127
@OFF:0xed88
@SPK:[\protag]
@JPN:　し、知ってるんですか？
@ENG:

@IDX:47129
@OFF:0xede5
@SPK:［志津江］
@JPN:　いんや、知らないねぇ。
@ENG:

@IDX:47132
@OFF:0xee33
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そうですか……じゃあ、院長が……っていう噂は……。
@ENG:

@IDX:47134
@OFF:0xeeb0
@SPK:［志津江］
@JPN:　え？　聞こえないよ。院長がどうしたって？
@ENG:

@IDX:47137
@OFF:0xef10
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの、院長が……お亡くなりになった……なんて話は……。
@ENG:

@IDX:47139
@OFF:0xef8d
@SPK:［志津江］
@JPN:　院長が死んだ？　兄さん、何言ってんだい？　だいたい院長が死んでたら、あの子があたしに言わないわけないだろ？　おかしなことを言うねぇ。
@ENG:

@IDX:47142
@OFF:0xf049
@SPK:[\protag]
@JPN:　そう……ですよね……。
@ENG:

@IDX:47144
@OFF:0xf0a6
@SPK:［志津江］
@JPN:　……だけどどうしたんだい、急に。
@ENG:

@IDX:47147
@OFF:0xf0fe
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、あの……あまりにも院長を見かけないので……その……どうしたんだろうなぁと思いまして。
@ENG:

@IDX:47149
@OFF:0xf19f
@SPK:［志津江］
@JPN:　そうかい。そう言われてみると、あたしも会わなかったねぇ、院長には。
@ENG:

@IDX:47152
@OFF:0xf219
@SPK:[\protag]
@JPN:　はあ、志津江さんもですか。
@ENG:

@IDX:47154
@OFF:0xf27a
@SPK:［志津江］
@JPN:　ああ、少なくとも、入院してた時には会ってないね。でもさ、ならチャンスじゃないか。
@ENG:

@IDX:47157
@OFF:0xf302
@SPK:[\protag]
@JPN:　チャンス？
@ENG:

@IDX:47159
@OFF:0xf353
@SPK:［志津江］
@JPN:　そうだよ、チャンスだよ。院長のいない間に、あの子の気持ちをガッチリ掴んじまうんだよ。
@ENG:

@IDX:47162
@OFF:0xf3df
@SPK:[\protag]
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:47164
@OFF:0xf430
@SPK:［志津江］
@JPN:　遠くの親戚より近くの他人って言うじゃないか、だから今のうちに……？　どうかしたのかい兄さん。黙っちまって。
@ENG:

@IDX:47167
@OFF:0xf4d2
@SPK:[\protag]
@JPN:　あ、す、すいません……あの、志津江さん。
@ENG:

@IDX:47169
@OFF:0xf541
@SPK:［志津江］
@JPN:　なんだい、改まって。
@ENG:

@IDX:47172
@OFF:0xf58d
@SPK:[\protag]
@JPN:　今日僕が電話したことは秘密にしてくれませんか？
@ENG:

@IDX:47174
@OFF:0xf602
@SPK:［志津江］
@JPN:　秘密？　別に構わないけど……どうしてなんだい？
@ENG:

@IDX:47177
@OFF:0xf668
@SPK:[\protag]
@JPN:　あの……、僕が院長のこと調べてるって、副院長に知られたくないんです。
@ENG:

@IDX:47179
@OFF:0xf6f3
@SPK:［志津江］
@JPN:　はは～ん、なるほどねぇ。そういうことかね。分かった、秘密にするよ。
@ENG:

@IDX:47182
@OFF:0xf76d
@SPK:[\protag]
@JPN:　ありがとうございます。それじゃ、お身体に気をつけてお仕事頑張ってください。
@ENG:

@IDX:47184
@OFF:0xf7fe
@SPK:［志津江］
@JPN:　ああ、兄さんも無理するんじゃないよ。
@ENG:

@IDX:47185
@OFF:0xf87c
@SPK:
@JPN:　結局、大したことは何も分からなかった。
@ENG:

@IDX:47186
@OFF:0xf8b2
@SPK:
@JPN:　分かったのは、志津江さんも院長の死などという話　は聞いたことがないということ。
@ENG:

@IDX:47187
@OFF:0xf910
@SPK:
@JPN:　それはつまり、院長の死については病院内では全く　話題になっていないということだ。
@ENG:

@IDX:47188
@OFF:0xf980
@SPK:
@JPN:　院長は死んでいないのか？
@ENG:

@IDX:47189
@OFF:0xf9a8
@SPK:
@JPN:　あの死体は、ただ似ていただけ？
@ENG:

@IDX:47190
@OFF:0xf9d6
@SPK:
@JPN:　だが、ただの院長似の死体に副院長があんなことを　するだろうか？
@ENG:

@IDX:47191
@OFF:0xfa24
@SPK:
@JPN:　分からない。何が真実なのか。
@ENG:

@IDX:47192
@OFF:0xfa5e
@SPK:
@JPN:　いくつかの破片が組み合わさって何かを形作っては　いるのだが、それをはめる枠が見つからない。
@ENG:

@IDX:47193
@OFF:0xfac8
@SPK:
@JPN:　院長に似た死体……。
@ENG:

@IDX:47194
@OFF:0xfaec
@SPK:
@JPN:　それに語りかける副院長……。
@ENG:

@IDX:47195
@OFF:0xfb18
@SPK:
@JPN:　半年前から姿を見せない院長……。
@ENG:

@IDX:47196
@OFF:0xfb48
@SPK:
@JPN:　続いている院長の実験……。
@ENG:

@IDX:47197
@OFF:0xfb84
@SPK:
@JPN:　生きているのか、死んでいるのか。
@ENG:

@IDX:47198
@OFF:0xfbb4
@SPK:
@JPN:　とにかく院長の存在が、この事態の鍵であることは　間違いなさそうだ……。
@ENG:

@IDX:47199
@OFF:0xfc25
@SPK:
@JPN:　午後２時４０分……。
@ENG:

@IDX:47200
@OFF:0xfc49
@SPK:
@JPN:　いつもなら大抵、熟睡している時間。
@ENG:

@IDX:47201
@OFF:0xfc7b
@SPK:
@JPN:　なのに今は朝と変わらない緊張を保ったまま、床に　寝転んで電話を待っている。
@ENG:

@IDX:47202
@OFF:0xfce5
@SPK:
@JPN:　昼も仕事があると分かっていて、気を抜くことなど　できはしない。
@ENG:

@IDX:47203
@OFF:0xfd33
@SPK:
@JPN:　こうして休んでいる時間も、仕事の一部……そして　それは実験の一部でもあるのだろう。
@ENG:

@IDX:47204
@OFF:0xfd95
@SPK:
@JPN:　間断なく仕事が……実験が続いている。
@ENG:

@IDX:47205
@OFF:0xfdf3
@SPK:
@JPN:　……真魚か？
@ENG:

@IDX:47206
@OFF:0xfe0f
@SPK:
@JPN:　もうそろそろ、仕事の準備が終わっても不思議じゃ　ない。
@ENG:

@IDX:47207
@OFF:0xfe55
@SPK:
@JPN:　呼び出しの電話だろう……おそらく。
@ENG:

@IDX:47210
@OFF:0xfed5
@SPK:[\protag]
@JPN:　はい、もしもし？
@ENG:

@IDX:47212
@OFF:0xff2a
@SPK:［真魚］
@JPN:　あ、私。真魚だよ。
@ENG:

@IDX:47215
@OFF:0xff74
@SPK:[\protag]
@JPN:　仕事の時間か？
@ENG:

@IDX:47217
@OFF:0xffc7
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、３時からだって。だから、そろそろ……。
@ENG:

@IDX:47220
@OFF:0x1002b
@SPK:[\protag]
@JPN:　分かった。じゃあ、着替えて待ってるよ。
@ENG:

@IDX:47222
@OFF:0x10096
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、お願い。私も、少ししたら行くから。
@ENG:

@IDX:47225
@OFF:0x100f6
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ。じゃあな。
@ENG:

@IDX:47226
@OFF:0x10153
@SPK:
@JPN:　あの死体が院長だろうが、よく似た別人だろうが、　こればかりは変わらない。
@ENG:

@IDX:47227
@OFF:0x101ab
@SPK:
@JPN:　これからまた、死体を洗わなければならないという　事実だけは……。
@ENG:

@IDX:47228
@OFF:0x10210
@SPK:
@JPN:　短い休みだった……。
@ENG:

@IDX:47229
@OFF:0x10234
@SPK:
@JPN:　眠ることも緊張を解くこともできずに、次の仕事を　待つだけの時間。
@ENG:

@IDX:47230
@OFF:0x10284
@SPK:
@JPN:　年寄りじみた声と共に身体を起こすと、中途半端な　休息を終わらせ、病院へと戻っていった……。
@ENG:

@IDX:47231
@OFF:0x103d9
@SPK:
@JPN:　ほんの数時間前に脱いだばかりの作業着に再び袖を　通し、ベンチに腰を下ろした。
@ENG:

@IDX:47232
@OFF:0x10435
@SPK:
@JPN:　なぜか、朝からずっとこうしていた気がする。
@ENG:

@IDX:47233
@OFF:0x1047f
@SPK:
@JPN:　あながち、間違いとも言えない。
@ENG:

@IDX:47234
@OFF:0x104ad
@SPK:
@JPN:　部屋に戻ったのは事実だが、その実は仕事と仕事の　合間にある待機時間に過ぎない。
@ENG:

@IDX:47235
@OFF:0x1050b
@SPK:
@JPN:　ただひたすら、次の仕事を待つだけの時間……。
@ENG:

@IDX:47236
@OFF:0x10547
@SPK:
@JPN:　ここにいなかったこと以外、大した違いはない。
@ENG:

@IDX:47237
@OFF:0x105a0
@SPK:
@JPN:　それとも本当は部屋に戻ったりしていないのか？
@ENG:

@IDX:47238
@OFF:0x105dc
@SPK:
@JPN:　昼食を摂ったという記憶も、実は僕の頭の中だけの　ことなのではないか？
@ENG:

@IDX:47239
@OFF:0x10649
@SPK:
@JPN:　それとも本当は部屋に戻ったりしていないのか？
@ENG:

@IDX:47240
@OFF:0x10691
@SPK:
@JPN:　頭を振って、その恐ろしい思考を駆逐する。
@ENG:

@IDX:47241
@OFF:0x106c9
@SPK:
@JPN:　身体が疲弊しているから、そんな考えに憑かれるの　だろう。
@ENG:

@IDX:47242
@OFF:0x10711
@SPK:
@JPN:　僕が潰れるのが先か実験を終わらせるのが先か。
@ENG:

@IDX:47243
@OFF:0x1074d
@SPK:
@JPN:　まだ潰れるわけにはいかない。
@ENG:

@IDX:47244
@OFF:0x10779
@SPK:
@JPN:　まだ諦めるわけにはいかない。
@ENG:

@IDX:47245
@OFF:0x107a5
@SPK:
@JPN:　まだ負けるわけにはいかない。
@ENG:

@IDX:47246
@OFF:0x107d1
@SPK:
@JPN:　まだ……。
@ENG:

@IDX:47248
@OFF:0x10842
@SPK:［真魚］
@JPN:　私だよ……入っても大丈夫？
@ENG:

@IDX:47251
@OFF:0x10894
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、もう着替え終わってる。
@ENG:

@IDX:47253
@OFF:0x108f5
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、じゃあ……お邪魔します。
@ENG:

@IDX:47256
@OFF:0x109e3
@SPK:[\protag]
@JPN:　お、随分顔色が良くなったな……真魚はその方がいいよ。
@ENG:

@IDX:47258
@OFF:0x10ad2
@SPK:［真魚］
@JPN:　へへへ、ありがと。でも、きみはあんまり休めなかったみたいだね？
@ENG:

@IDX:47261
@OFF:0x10b48
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか？
@ENG:

@IDX:47263
@OFF:0x10c0f
@SPK:［真魚］
@JPN:　なんか疲れた顔してるもん……休めなかったの？
@ENG:

@IDX:47266
@OFF:0x10c73
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、まあ普通に休みはしたけどね。いつもならバカみたいに寝るんだけど、今日はすぐ仕事があるって分かってたから……。
@ENG:

@IDX:47268
@OFF:0x10da4
@SPK:［真魚］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:47271
@OFF:0x10de6
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうした？　急に黙り込んで……。
@ENG:

@IDX:47273
@OFF:0x10e4b
@SPK:［真魚］
@JPN:　ゴメンね……やっぱり、一日３回はつらいよね……。
@ENG:

@IDX:47276
@OFF:0x10eb3
@SPK:[\protag]
@JPN:　おいおい、真魚のせいじゃないって言ったろ？
@ENG:

@IDX:47278
@OFF:0x10f9c
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん、でも……グスッ。
@ENG:

@IDX:47281
@OFF:0x10fea
@SPK:[\protag]
@JPN:　泣くなよ……参ったなぁ……。
@ENG:

@IDX:47283
@OFF:0x1104b
@SPK:［真魚］
@JPN:　ヒック、ヒック……。
@ENG:

@IDX:47286
@OFF:0x11097
@SPK:[\protag]
@JPN:　ほら、ミーティングやっちゃおう？　早く終わらせれば、僕も休めるから……な？
@ENG:

@IDX:47288
@OFF:0x11126
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……グスッ……
@ENG:

@IDX:47289
@OFF:0x111d0
@SPK:
@JPN:あれ？　また同じだ……。
@ENG:

@IDX:47292
@OFF:0x1121e
@SPK:[\protag]
@JPN:　同じって、また男か？
@ENG:

@IDX:47294
@OFF:0x112f1
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん。年も近いし、身長とか体重とかもほとんど一緒。
@ENG:

@IDX:47296
@OFF:0x113de
@SPK:［真魚］
@JPN:　……なんか変じゃない？　こんなに同じのが続くなんて……。
@ENG:

@IDX:47299
@OFF:0x1144e
@SPK:[\protag]
@JPN:　気にしすぎだよ。ミーティングが楽でいいじゃないか。
@ENG:

@IDX:47301
@OFF:0x1153f
@SPK:［真魚］
@JPN:　そうかなぁ……なんか、気になるんだけど……。
@ENG:

@IDX:47304
@OFF:0x115a3
@SPK:[\protag]
@JPN:　たまたまだよ、たまたま……それより、いつまでそんな顔してるつもりだ？
@ENG:

@IDX:47306
@OFF:0x116a2
@SPK:［真魚］
@JPN:　え？　顔……？
@ENG:

@IDX:47309
@OFF:0x116e8
@SPK:[\protag]
@JPN:　俯いてるの、似合わないぞ？
@ENG:

@IDX:47311
@OFF:0x117c1
@SPK:［真魚］
@JPN:　う、うん……。
@ENG:

@IDX:47314
@OFF:0x11807
@SPK:[\protag]
@JPN:　次のミーティングの時は、そんな顔してるなよ？　じゃあ仕事してくる。
@ENG:

@IDX:47316
@OFF:0x1188e
@SPK:［真魚］
@JPN:　うん……またあとでね。
@ENG:

@IDX:47317
@OFF:0x118f2
@SPK:
@JPN:　……さすがにいい勘をしている。
@ENG:

@IDX:47318
@OFF:0x11920
@SPK:
@JPN:　いや、真魚ならずとも不審に思うだろう。
@ENG:

@IDX:47319
@OFF:0x11956
@SPK:
@JPN:　同じ特徴の死体が、しかも４体続けて……。
@ENG:

@IDX:47320
@OFF:0x1198e
@SPK:
@JPN:　だが僕から見れば、不思議でも何でもない。
@ENG:

@IDX:47321
@OFF:0x119c6
@SPK:
@JPN:　意図的に仕組まれたことなのだから……。
@ENG:

@IDX:47322
@OFF:0x119fc
@SPK:
@JPN:　たとえ同一の死体であろうと、驚きはしない。
@ENG:

@IDX:47323
@OFF:0x11a44
@SPK:
@JPN:　だが、真魚にとっては違う。
@ENG:

@IDX:47324
@OFF:0x11a6e
@SPK:
@JPN:　僕が従事する『死体洗い』は、あくまで『通常の』　業務の一つに過ぎない……内容は別としてもだ。
@ENG:

@IDX:47325
@OFF:0x11ada
@SPK:
@JPN:　それでも、何かがおかしいと感じ始めている。
@ENG:

@IDX:47326
@OFF:0x11b14
@SPK:
@JPN:　これ以上不自然なことが続けば、いつか気づかれて　しまうかもしれない……。
@ENG:

@IDX:47327
@OFF:0x11c35
@SPK:
@JPN:　冷たい空気……。
@ENG:

@IDX:47328
@OFF:0x11c55
@SPK:
@JPN:　ホルマリンのにおい……。
@ENG:

@IDX:47329
@OFF:0x11c7d
@SPK:
@JPN:　ブラシの毛が、水を弾く音……。
@ENG:

@IDX:47330
@OFF:0x11cb9
@SPK:
@JPN:　ほんの数時間前も、こうして死体を洗っていた。
@ENG:

@IDX:47331
@OFF:0x11cf5
@SPK:
@JPN:　そしてこれが終わっても、数時間後にはまた新しい　死体が待っている……。
@ENG:

@IDX:47332
@OFF:0x11d4b
@SPK:
@JPN:　気分転換もできず、休息も満足にとれず、こうして　黙々と死体を洗う……。
@ENG:

@IDX:47333
@OFF:0x11da1
@SPK:
@JPN:　たぶん明日の朝も、起きるなり仕事に向かうことに　なるのだろう。
@ENG:

@IDX:47334
@OFF:0x11dff
@SPK:
@JPN:　まるで普通の生活がなくなってしまったようだ。
@ENG:

@IDX:47335
@OFF:0x11e3b
@SPK:
@JPN:　少なくとも、証拠を見つけ、実験を中止に追い込む　までは、こんな生活を続けなければならない。
@ENG:

@IDX:47336
@OFF:0x11ea5
@SPK:
@JPN:　証拠を掴むまでは……。
@ENG:

@IDX:47337
@OFF:0x11edb
@SPK:
@JPN:　……本当に証拠を手に入れられるのだろうか？
@ENG:

@IDX:47338
@OFF:0x11f15
@SPK:
@JPN:　見つけ出せるという保証はない。
@ENG:

@IDX:47339
@OFF:0x11f43
@SPK:
@JPN:　明日以降も今日のような日が続けば、日常を感じる　感覚など麻痺してしまうに違いない。
@ENG:

@IDX:47340
@OFF:0x11fb3
@SPK:
@JPN:　僅かな不安が、脳裏をよぎる。
@ENG:

@IDX:47341
@OFF:0x11fdf
@SPK:
@JPN:　明日以降も、こんな生活が続く不安……。
@ENG:

@IDX:47342
@OFF:0x12015
@SPK:
@JPN:　それに慣れてしまい、普通の生活に戻れなくなって　しまう不安……。
@ENG:

@IDX:47343
@OFF:0x12065
@SPK:
@JPN:　そんな不安を振り切ろうと、黙々と作業に没頭して　いった……。
@ENG:

@IDX:47345
@OFF:0x1220b
@SPK:［鏑木］
@JPN:　朝と比べると、だいぶ遅かったな……そんなに疲れたか？
@ENG:

@IDX:47348
@OFF:0x12277
@SPK:[\protag]
@JPN:　ええ。連続４体、全て男ですからね……それも、みんな僕より一回り体格がいいから……。
@ENG:

@IDX:47350
@OFF:0x1230e
@SPK:［鏑木］
@JPN:　そうか……それならいい知らせがある。夜は女だぞ。
@ENG:

@IDX:47353
@OFF:0x12376
@SPK:[\protag]
@JPN:　ははは、やったー。はははは、はぁ～。
@ENG:

@IDX:47355
@OFF:0x12459
@SPK:［鏑木］
@JPN:　なんだ？　嬉しくなさそうだな。笑顔が凍りついてるぞ。
@ENG:

@IDX:47358
@OFF:0x124c5
@SPK:[\protag]
@JPN:　いや、なんて言うか……これだけ疲れちゃうと、あんまり差はないっていうか……。
@ENG:

@IDX:47360
@OFF:0x12556
@SPK:［鏑木］
@JPN:　まあ、そうかもな。
@ENG:

@IDX:47363
@OFF:0x125a0
@SPK:[\protag]
@JPN:　それより、夜の仕事は何時くらいになるんですか？
@ENG:

@IDX:47365
@OFF:0x12613
@SPK:［鏑木］
@JPN:　ん？　そうだな……８時か９時……おそらく９時だな。
@ENG:

@IDX:47368
@OFF:0x1267d
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうですか……それなら、８時に食事するとして……。
@ENG:

@IDX:47370
@OFF:0x126f4
@SPK:［鏑木］
@JPN:　時間の計算か？　ちょっと街まで出て戻ってくるくらいは平気だと思うぞ？
@ENG:

@IDX:47373
@OFF:0x12770
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうじゃなくて、何時間休めるかなと……。
@ENG:

@IDX:47375
@OFF:0x127dd
@SPK:［鏑木］
@JPN:　何だ、若さのない奴だな……たまには羽を伸ばしたらどうだ？
@ENG:

@IDX:47378
@OFF:0x1284d
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうしたいのは山々なんですけどね。残り少ない体力の分配を考えると、ちょっと……。
@ENG:

@IDX:47380
@OFF:0x128e2
@SPK:［鏑木］
@JPN:　やれやれ……。まあ、ギリギリまで休むといい。多少なら遅れても構わんからな。
@ENG:

@IDX:47383
@OFF:0x12964
@SPK:[\protag]
@JPN:　ありがとうございます。では、僕はこれで……。
@ENG:

@IDX:47385
@OFF:0x12b0d
@SPK:［女の声］
@JPN:　ふぎゃっ！
@ENG:

@IDX:47388
@OFF:0x12b55
@SPK:[\protag]
@JPN:　な、なんだ！？
@ENG:

@IDX:47390
@OFF:0x12cc2
@SPK:［真魚］
@JPN:　うぅぅ……頭打ったぁ……。
@ENG:

@IDX:47393
@OFF:0x12d2a
@SPK:[\protag]
@JPN:　お、お前、何やってんだよ？
@ENG:

@IDX:47395
@OFF:0x12d89
@SPK:［真魚］
@JPN:　きみが入ってきたら、『わっ！』って驚かせてやろうと思って……いててて……。
@ENG:

@IDX:47398
@OFF:0x12e0b
@SPK:[\protag]
@JPN:　ドアが動く範囲くらい考えろよな……大丈夫か？
@ENG:

@IDX:47400
@OFF:0x12e7c
@SPK:［真魚］
@JPN:　たぶん……。
@ENG:

@IDX:47403
@OFF:0x12ec0
@SPK:[\protag]
@JPN:　でも、なんでわざわざ来たんだ？　報告書はあとでまとめて書くんだし、ミーティングは必要ないと思うんだけど……。
@ENG:

@IDX:47405
@OFF:0x12feb
@SPK:［真魚］
@JPN:　きみの様子を見に来てあげたんだよぉ。それに夜の仕事の時間も言ってないし。
@ENG:

@IDX:47408
@OFF:0x1306b
@SPK:[\protag]
@JPN:　……９時からだろ？
@ENG:

@IDX:47410
@OFF:0x13138
@SPK:［真魚］
@JPN:　ほえ？　なんで知ってるの？
@ENG:

@IDX:47413
@OFF:0x1318a
@SPK:[\protag]
@JPN:　鏑木さんに聞いた。
@ENG:

@IDX:47415
@OFF:0x13257
@SPK:［真魚］
@JPN:　…………。
@ENG:

@IDX:47418
@OFF:0x13299
@SPK:[\protag]
@JPN:　どうしたんだよ？　急にふくれっ面になって……。
@ENG:

@IDX:47420
@OFF:0x13382
@SPK:［真魚］
@JPN:　なんで先に聞いちゃうのよ！　せっかく聞いて来たのにぃ！
@ENG:

@IDX:47423
@OFF:0x133f0
@SPK:[\protag]
@JPN:　それは……ほら、真魚も忙しいだろ？　手早く済ませてやろうと思ってさ。
@ENG:

@IDX:47425
@OFF:0x134f3
@SPK:［真魚］
@JPN:　……せっかく聞いて来たのにぃ……。
@ENG:

@IDX:47428
@OFF:0x1354d
@SPK:[\protag]
@JPN:　わ、悪かったよ……。
@ENG:

@IDX:47430
@OFF:0x135a6
@SPK:［真魚］
@JPN:　……私の仕事、盗った……。
@ENG:

@IDX:47433
@OFF:0x135f8
@SPK:[\protag]
@JPN:　うぐっ……。
@ENG:

@IDX:47435
@OFF:0x13649
@SPK:［真魚］
@JPN:　……私じゃ、頼りないんだ……。
@ENG:

@IDX:47438
@OFF:0x1369f
@SPK:[\protag]
@JPN:　そ、そんなことはないって！　僕は、ただ……。
@ENG:

@IDX:47440
@OFF:0x13786
@SPK:［真魚］
@JPN:　……なーんてね。別に、気にしてないよ。
@ENG:

@IDX:47443
@OFF:0x137e4
@SPK:[\protag]
@JPN:　……え？
@ENG:

@IDX:47445
@OFF:0x13831
@SPK:［真魚］
@JPN:　そんなことで怒るわけないじゃん。
@ENG:

@IDX:47448
@OFF:0x13889
@SPK:[\protag]
@JPN:　……ホントに怒ってないのか？
@ENG:

@IDX:47450
@OFF:0x138ea
@SPK:［真魚］
@JPN:　怒ってないってば。そんなことで怒るほど子供じゃないもん。
@ENG:

@IDX:47453
@OFF:0x1395a
@SPK:[\protag]
@JPN:　そうか？　良かった……。
@ENG:

@IDX:47455
@OFF:0x139b7
@SPK:［真魚］
@JPN:　へへへ……でも、話すことがなくなっちゃった。
@ENG:

@IDX:47458
@OFF:0x13a1b
@SPK:[\protag]
@JPN:　そいつは悪かった。でも時間いいのか？　お前仕事中だろ？
@ENG:

@IDX:47460
@OFF:0x13b0c
@SPK:［真魚］
@JPN:　あっ！　そうだった。
@ENG:

@IDX:47462
@OFF:0x13bdb
@SPK:［真魚］
@JPN:　じゃあ、夜の仕事の準備ができたら電話するから。
@ENG:

@IDX:47465
@OFF:0x13c41
@SPK:[\protag]
@JPN:　ああ、頼むよ。またあとでな。
@ENG:

@IDX:47466
@OFF:0x13cb1
@SPK:
@JPN:　真魚が去った途端、忘れかけていた疲れがより強く　ぶり返してくる。
@ENG:

@IDX:47467
@OFF:0x13d01
@SPK:
@JPN:　ミーティングを手っ取り早く終わらせようとして、　鏑木さんから聞いた夜の仕事のことをポロッと漏ら　してしまった……。
@ENG:

@IDX:47468
@OFF:0x13d83
@SPK:
@JPN:　おかげで真魚をなだめようと、余計な神経を使わさ　れる羽目になった。
@ENG:

@IDX:47469
@OFF:0x13de3
@SPK:
@JPN:　真魚は怒っていないと言っていたけど、本当は気に　したんじゃないか？
@ENG:

@IDX:47470
@OFF:0x13e35
@SPK:
@JPN:　一生懸命なあいつのことだ……自分の担当の仕事を　ないがしろにされたような気がして、寂しかったん　だろう。
@ENG:

@IDX:47471
@OFF:0x13ead
@SPK:
@JPN:　あの様子じゃ、鏑木さんから夜の死体が女だって聞　いたことは黙っていた方が良さそうだ……。
@ENG:

@IDX:47472
@OFF:0x13fe4
@SPK:
@JPN:　仕事を終わらせ、着替えを済ませ、何とか部屋まで　戻ってきた。
@ENG:

@IDX:47473
@OFF:0x14030
@SPK:
@JPN:　だが、これ以上は動きたくない。
@ENG:

@IDX:47474
@OFF:0x1405e
@SPK:
@JPN:　崩れるように布団に倒れ込むと、ぼんやりと窓の外　を眺めやる。
@ENG:

@IDX:47475
@OFF:0x140b8
@SPK:
@JPN:　単純作業を延々繰り返したあとにも似た、達成感も　解放感も感じられない疲れ。
@ENG:

@IDX:47476
@OFF:0x14112
@SPK:
@JPN:　不快なダルさが腰を中心に広がって、四肢から感覚　を奪っていく。
@ENG:

@IDX:47477
@OFF:0x14160
@SPK:
@JPN:　まるで、初めて死体洗いをした時に戻ってしまった　ようだ……。
@ENG:

@IDX:47478
@OFF:0x141ba
@SPK:
@JPN:　ならば、対処法も同じで構わないのではないか？
@ENG:

@IDX:47479
@OFF:0x141f6
@SPK:
@JPN:　眠ってしまおう……。
@ENG:

@IDX:47480
@OFF:0x1421a
@SPK:
@JPN:　たった３～４時間の睡眠でも、このままぼんやりと　しているよりはマシだ。
@ENG:

@IDX:47481
@OFF:0x14270
@SPK:
@JPN:　少しでも精神を休めなくてはならない。
@ENG:

@IDX:47482
@OFF:0x142a4
@SPK:
@JPN:　いつまでこの実験につき合うことになるか、分から　ないのだから……。
@ENG:

